「けもの撃ち」 新宿花園神社

19時〜 4000円  椿組
2007年の「花火、舞い散る」2010年「天保12年のシェイクスピア」に続いて椿組野外公演観劇3回目!! いつも夏の連休あたりで上演してくれるので、これはありがたい。 ただでさえ選ぶのが大変な東京の演劇なんだけど、1本決まっていると実に楽♪  出来不出来の加減は若干あるにしろ、野外ということでポイントアップ、今回は竹重洋平作・演出。 ちょっと稀有な題材だしテーマとしては地味だったのだけど(まあ去年に比べてね) 十二分に満足の作品だった。 村に出没するけもの(実は大型の熊)が人を襲って困っている、そこでマタギに退治を依頼。 しかし、マタギたちを出し抜いて熊は人を襲い続ける。 殺された死体を餌に熊をおびきよせようとしてもうまくいかない。 懸賞金のついた熊に村の男は色めき立つ。 マタギのリードで退治に出かけるも結局失敗続き。 あきらめた男たちに妻たちは冷たい。 女郎部屋にいりびたる男たちが哀れを誘う。 マタギの棟梁伝蔵は息子との関係や自身の体にも問題を持っているが、死んだ妻のために熊に挑む。 それを知った息子は。。。。  また、村の者たちは。。。   話は去年よりわかりやすかったし、役者さんも、山本亨→マタギの棟梁、松本紀保→女郎 はすごくインパクトがあった。 去年の山本亨さんもめっちゃ良かったけど今年も最高だった。 妻や息子への愛情がとても感動的だった。 近頃の草食系男子に見習ってほしいくらいのギトギトの演技。 今こういう父ちゃんは減ったよね〜  松本一家の重圧に負けず紀保さんもすばらしかった。 貫禄と色気! 終演後に目の前で見送りをして頂きなんとも感激。 そういえば舞台で「高麗屋!」の大向うがかかってたのには驚いたが(^_^;) たぶん35度は超えていたのではないかと思うテント内。 スプラッターシーンでは思わず「ぎゃ!!」と声を出してしまうほどの演出がお見事! 客も暑かったけど、役者さんは飛んだりはねたり、照明浴びたりで汗ダク間違いなし。 けもの撃ち(狩猟)の面々はけものの毛皮を身にまとっている。 たぶん匂いとかでおびき寄せるためなのかも。 暑いなんてことばで表現できないくらい暑かった。 特に今年は。。。 熱い芝居が終わっても役者さんは毎日打ち上げで休めない。 今回は参加はしなかったけど、ほんとに頭がさがります。 一緒に観た東京の知り合いたちと飲み会、はい?エアコン入ってない飲み屋????(;^。^A  節電必至の東京では現在生活のすべてのシーンで節電している。 やっぱり九州より切迫している。 劇場も飲み屋も駅も電車もデパートも全然涼しくない!!!!  でもそういう状況が妙にうれしい東京観劇ナイトでありました☆☆☆