「小林一茶」演劇書を読む会

teru10162011-08-17

19時〜 赤煉瓦文化館
井上ひさし著。 3時間ほどで読める量だったけど、とても中身が濃くて、非常に引き込まれた作品だった。 戯曲なので、ト書きや舞台の様子もいろいろ細かく書かれている。 参加者4人で最初にざっと感想を述べる。 私は小林一茶の描写がおもしろくて、いかに嫌われていたかとかずるい男だったかという部分にちょっと驚いたことを述べた。 他にも竹里との変な友情の話や、ミステリーっぽい部分にも言及したが、一番みんなの興味をひいた「業俳(ごうはい)」と「遊俳(ゆうはい)」のくだり。 俳句だけで食べていく業俳と、飽くまで生業を持ち趣味として俳句を楽しむ遊俳。 それを演劇人にあてはめていろいろ話が出て深みにはまる。 演劇人の多くが演劇だけでは食べていけず、かといって正社員の仕事につくと演劇がままならない。 本当に大変だろうなと思う。 だからといって私たち観劇者がどうこうできる問題ではないのだけど。 演劇に理解があって自由度が比較的高い職場・・なんて、そうでなくとも求職難の時代には難しいだろうな〜  うーん、これは私には論じるにあまりある。 いい仕事があるといいなと祈るのみ。 この件とは別の話だったかもしれないが薙野さんの「伊東美咲チェ・ジウ」対談の話がすごく腑に落ちておもしろかった。 伊東美咲の方があきらかに美人なのだが・・・・という話w  次回はアーサーミラーの「るつぼ」10月第3水曜開催予定。