「光」 青年センター 

teru10162011-08-19

19時〜 500円 サンピリ 
竹内元一 作・演出 2公演目。 サンピリは「山椒は小粒でぴりりと辛い」と「賛否両論」の意味があるらしい。 お盆前にほとんど芝居を観れなかったので、楽しみでしょうがなかった。 受付でガラパの理沙さんの笑顔を見るとほっとする、おっ東京帰りの椎木さんもいる♪ ガラパメンバーが中心とはいえ、ちょっと異色な元一さんがどんな作品を作るのか興味深々。 冒頭、生魚を見ながら「サバサバ〜」と歌うべったん(権藤拓)とうるさそうにしている向井(松田裕太郎) 全然先が読めない? それから内藤(うし)ペグ子(こがまりや)孝太(古賀友樹)らが集まってくると、どうやら学生のボランティア団体らしいと気がつく。 その名も「サンピリ」 内藤がリーダーのようだが、しっかりもののペグ子が仕切る。 タイの支援のために現地に行って、子供たちの里親をして帰ってきたばかりのようだ。 向井はいつも自殺予告の電話をしてくる恋人?の皐月(庵原陽子)にうんざりしている。 彼女は自分のそばにいて欲しいと懇願する。 サンピリのメンバーの考え方もさまざま、もっと現地に行きたいと望むもの、現地でのエイズの蔓延に恐怖するもの、学生たちの純粋な思いだけでは続けていけない。 偶然知り合ったコンビニ勤めの小池(田中基康)は魚を毎日のように差し入れしてくる。 ありがたいとは思うけど「きもい」という学生たち。 どの人間も魅力もあれば欠点も多い。 社会的弱者に対しての強い風当たりを感じる。 お金があっても愛する家族がいても解決できない問題もある。 泣けた、これだけ若いメンバーがこんな世の中を知ってるということに驚く。 人それぞれな受け取り方があると思うけど、私は「人を救う」ということが「情けは人の為ならず」なんだよ、ということを言っってるような気がした。 エイズ患者の家族の支援をするならばエイズの感染ルートを勉強する必要があるし、他に教えてあげられる。 海外だけでなく身の周りの人々や自分自身をよく理解したうえで自分がやれることを実行する。 私は保身に走りがちだけど、若い人に教えられた感じだった。 尚、ワンコイン実験シアターとしての実験内容は「NO AUDITION」参加希望者はだれでも参加できる、というもの。 この実験内容はあまりぴんとこなかったのだが(ほとんどが舞台を相当数こなしている役者さんだったので) 今回の「光」のテーマがなんだったかはわからないが、私には「救い」が実験的だと思った。