「No Enemy,No Life?」 パトリア日田スタジオ1 

teru10162011-10-02

13時〜 1500円 village80% 
作・演出 高山力造、なんだか久しぶりのような気がする。 作家が3人いるのはお互いに刺激あっていい効果がでるのだろうな〜 高山さんの作品は核になってるよね。 「No Enemy、No Life?」敵がいなければ生きていけない?  いや違うな。。。 よくわからないまま観劇。 いつものようにWSの延長のような舞台の本番前の風景。 ストレッチしたり発声したり、ただの日常会話とかw 20分前に入場した時点で既にこの状態。 テンションの切り替えという言葉はビレ8にはないのだろうか?  全く自然体の動作に驚く。 そのままじゃんけんで前説を決めるしw  就職に失敗したことから引きこもっている弟ナオキ(岡田力)を世話する姉ユリコ(渡口陽子)、出戻りでそれを非難する妹エツコ(宮地悦子)、父親が牛を飼っていて、それが売れなくなって農薬を飲んで死んだと言って自分も「敵」から逃げてきた女(徳留春菜)。。。リアルだ〜〜すごくリアルだ!!  ぐいぐいとひきつけられる展開。 見えない敵は国なんだ、見えない敵は次次に圧迫してくる。 最初に女が玄関前に倒れていた。 そうなんだ。。。  病んでいる人は立つことさえ困難なんだよ。 引きこもりの彼とはちょっと次元が違う感じはするけど、切羽つまる問題が山積みなのは同じ。 その女がころがりこんだバイト生のミウラ(渡部光泰)はコンビニでバイトをしているおとなしいが真面目な男だった。 バイト先のトモエ(高野桂子)ハヤシ(小木なつみ)にからかわれて女と一緒に自宅にひきこもる。 店長のタクミ(村井善幸)も自分の責任だけを最小限にやっていこうとする小市民。 現代を象徴するコンビニやネットゲームなどと対比してちらちらと見え隠れする家族愛や夫婦愛。 これが先日の大地震原発事故によってわらわらと表れてきた見えない「敵」に対抗する最終手段なんだろうな、と漠然と思った。  ・・・・  なんだか余計なことを書いてしまいそうなのでもうやめる。 根っから捨て身になれない私だ。 他人の意見にいろいろ思うことがあっても黙ってしまう。 堂々と自分の意見を論破できる人がうらやましい。。。 演劇で表現できるってある意味いいかも。 とにかく!十分に堪能した作品でした! 素朴な土地日田だからさらに良かったのかもしれない。できたら 福岡で再演して観れなかった人にも観て欲しい、そんな作品だった。 夫と日田観光がてらに観に来て、主に商業演劇しか観ていない彼が良かったね〜〜というのを不思議な気持ちで眺めていた。 私1人だったら迷うことなく「こどもの一生」@劇団ソングラインを続けてみたのだけど、さすがに却下されたw 日田の街は素敵だった。 一番の収穫はクンチョウのお酒です。やっぱり!!  写真は単独チラシがあまりにシンプルだったので、日田演劇祭の分を貼ってみた。