19時半〜 1000円 劇団ノコリジルモ
話がとてもおもしろかった！ ナンセンスコメディで、ありえない設定の連続なんだけど、突っ込む前に笑える笑える。 ある会社の優秀な女子社員、ツダは忙しさのあまりとんでもないものの大量発注をしてしまい、会社の倉庫にその「物」と一緒にたてこもる。 やっぱりロウジョウ＝籠城だったのね。 同僚や上司が探しまわる中、なぜか倉庫の窓から面接を受けにきて道に迷った男女の就活生が入り込んでくる。 男はどこぞの御曹司で、親の会社を継ぐ前に下々の会社へ入ろうと変な敬語を使うし、女は極度の緊張家でトイレに籠って出てこない。 発注先の会社の社員も窓から入ってくる始末で外では同僚のカップル（コマチとアリハラ？）がもめたり、変な主任とその部下シズカとの変な会話などなどが可笑しい。 声をあげて笑う芝居は久しぶりだ〜 大量発注したものは耳かき５千本だ。 考えてみたら大した発注でもないような気がするが。 当事者にとっては金銭以上のショックなのかもしれない（いや違うｗ） 私も打たれ弱いので、物理的にロウジョウしなくても、耳をふさいで逃げ回ることはよくある。 それが仕事のこととなったらさらに死にたくなることもあるかもしれない。 まだ学生？が多い劇団のようなので、就職の厳しさが出てないよ、というお客様もいたかもしれない。 でも、今の学生たちの厳しい状況は私たちのころの就職状況とは全く違っていて、別の意味で厳しい中よくやっていると思う。 脱線した(・_・;)戻ろう。 仕事場にたてこもるとかやっぱりありえないことだけど、恋人や同僚、上司にしても最後は人が救うのだなとちょっといい感じの終わり方で、壽退社予定のシズカが婚約指輪をはずす場面は深いな〜と感心した。 はっきりわかるのが主任役の田坂さんだけだったので、できたら劇場パンフにキャスト名と役名を列記してくれるといいなと思った。 サイトを見てなんとなくはわかったのだけど。 コマチをやったのがたぶん脚本・演出の熊谷さん。 小柄なのにすごいパワーを感じる。 女子はみんな力強い、男子はみんな・・・・可愛いｗ バランスのいい劇団だった。 田坂さんの客演もいいキャスティングだった。 一度みたらまた観たくなるノコリジルモにエールを送る。
