「錦秋博多座大歌舞伎」 博多座

16時〜 16000円 


11月博多座歌舞伎、夜の部。 昼の部を先日見て相当盛り上がった。 わくわくの勧進帳♪ その前に芦屋道満大内鑑、止めに楊貴妃。 すごく期待の高い作品の数々。 今日は前方花道横で、いい場所なんだけど、顔をひねりまくりで痛かったのが贅沢な悩みw  客席に段差があるのに、花道は地面と平行だから目線のかなりうえに花道があった。 だから足はよく見えたけどね。 でも舞台はすっごく間近で役者さんの表情がよく見えたな〜〜〜 見得を切るしぐさとかめちゃくちゃかっこいい。
芦屋道満大内鑑」葛の葉

有名な陰陽師安倍晴明、誕生の由来を狂言にしたもの。 安倍保名は婚約者、葛の葉の化身となって表れた白狐と契をむすび、のちの安倍晴明となる息子を授かる。 しかし本物の葛の葉の登場によって身を引く覚悟をした女房は子供をあやしつつ和歌を障子に書き残し去っていく。 葛の葉に中村芝雀丈、保名に中村歌六丈。 狂言なので非常にわかりやすく、また風刺もきいていた。 和歌を障子に書くシーンには感動した。 鑑文字や、口で書いたりとすばらしい。 童子も2、3歳くらいでよく声がでていた。 堂々たる舞台だった。 本物の葛の葉には哀れな話ではあったけれど。。


勧進帳歌舞伎十八番の内

有名な勧進帳、加賀、安宅の関でのやりとり。 関守の冨樫は強力に化けた義経、山伏を名乗る弁慶一行を怪しみ問い詰めていく。 有名な何も書いていない勧進帳の読み上げもさることながら、冨樫と弁慶の問答がすごい!  ことばはさーっぱりわからないのだけど、迫力満点! 冨樫(市川海老蔵丈)弁慶(市川團十郎丈)の親子対決といった風情もある。 弁慶って体育会系のイメージがあったのだけどすごく博識で頭のいい人だったのだな。 真実はわかりながらも関所を通す冨樫の男気も良かった。 この役の海老蔵丈が一番気にいった! 真横を飛び六方で去っていく團十郎丈にも感動!!


楊貴妃大佛次郎作、斎藤雅文演出

ミュージカル風な舞台と衣装、セリフも現代に近く、一番わかりやすい作品だった。 のち楊貴妃となる天真(中村福助丈)は離婚後に寺院に引きこもり、遊びにくる三人の姉たち(市川笑三郎丈、市川春猿丈、中村芝のぶ丈)にもつれないそぶり。 実は時々やってくる玄宗皇帝の従者、高力士(海老蔵丈)に思いを寄せていたのだ。 だが高力士が持ってきたのは玄宗皇帝(中村歌六丈)に仕えよという話であった。 落胆する天真。 ここで1幕終。 2幕は10年後、3幕はさらに1年後というからスピードが速い。 スピーディで衣装が豪華で、女形の演技がなまめかしくて、高力士がやはり男前でほれぼれする♪ しかし、この高力士。。。 宦官(皇帝のための去勢した男性という意味らしい)だということだけど、ほんと中国って纏足といい、変な風習があるものだ。 現代ではありえないんだろうけどw
イヤホンガイドのおかげで面白さが倍増した。歌舞伎はいいね♪ 来年の博多座歌舞伎も楽しみたい(^^)v