「ENSEMBLE」 ぽんプラザホール

teru10162011-11-26

20時〜 3000円 坂本公成+Monochrome Circus
2回目のモノクロームサーカス、3部構成。


レミング」2009

パンフに年代が書いてあったので再演なのがわかる。 いいものは何度も繰り返されるものだ。 レミングはオーディションメンバーによる即興的群舞、地元からはイフクキョウコさん、高野桂子さん(village80%)他数名。 パンフで見ると出演は13名。 あらすじがあるのかないのか。 レミング、ねずみの話だとか集団自殺だとか寺山修司の芝居だとか。。 私はゲームのレミングスが初体験だった。 寺山作品は見たいと思いつつなかなか手が出ず。 坂本さんのレミングはこうだったか。 文字で説明はできない。 ダンス系はだから感想が書き辛い。 支えあう、助け合う、持ち上げる、ぶつかりあう、抱き合う、触れ合う、みつめあう、感情をぶつけあう、13名で舞台いっぱい走り回る。 どれだけの運動量なんだろう。 大勢なので構成はそこまで綿密ではなかったのではないかと思うけれど、それでもバランスのとれた各所の動きに驚く。 とても楽しそうで羨ましくなる。


「朱鷺によせる哀歌」 2007

これは以前観た演目。 坂本さんが下で支えて女性が上で踊る、ポーズする、4点のみの接点で30分くらいだったろうか? 驚きの体力、筋力。計算されつくした正確な動きとエクスタシーを感じさせる妖艶な動き。 シルクドソレイユを思わせるアクロバティックな動きもあってため息をつく。


「最後の微笑み」 2006

男性1、女性3のカルテット。 これまた計算されつくした動きでみとれる。 「間」が結構あって最初動きだすまでが5分もあっただろうか? まばたきもせきずに見つめている観客たち。 おもむろに動きすとあとは流れるようなダンスでコケティッシュな部分もあってとてもおもしろい作品だった。 これが一番古いのか。 古くて新しい。 衣装といいメイクといいシンプルの極致のようでそれがまた身体表現を極限まで現しだす。
舞踏系もたまに見ると新鮮だ。坂本さんのパンフ挨拶は心をうった。 ダンスとはあまり縁がない自分だけど、それが表現する世界は共感できるものがある。