「ゲハハ。」 御縁屋(ごえんや)  

teru10162011-12-09

19時半〜 3300円(ペア2人分) 14+
久しぶりの14+の公演。 天神の小さなお店(居酒屋?)が劇場になる。 縦に細い会場の両側に客席を設置、30くらいかな? 照明などがカフェバーみたいな感じもするのだけど、公演用に作っているので実際がどうなのかはわからない。 壁には14+の来年の公演の仮チラとか昔の映画やライブなどのちらしが貼ってあってなつかしい感じがする。
桐生さん役だけがダブルキャストで9日(美和哲三)10,11日(手島曜) 手島さんを見れないのは残念だったけど、役どころとしては美和さんのほうが年齢的に合っていたと思う。娘が大きいしね。
大筋はわかりやすい話だけど、ときどき出てくる象徴的な演出がなんだろ? これ? と想像をたくましゅうさせる。 最初の天井からつるされたりんごを取るとか食べるとかって。。 アダムとイブ系??どこから聞こえてるのかわからない声、監禁? 鈴木(小塩泰史)はある会社の営業でどうみても不器用極まりない。 要領がよくないというか優しさがあだになってるというか、一つのミスから次々と失敗を繰り返す。 リストラのうわさもある中でかおりと結婚するためにも絶対に辞められないとさらにあせる。 このかおりちゃん(雪丸朋美)がとってもいい! せつない話の中で唯一の救いというかマリアというか。 課長(中嶋さと)高田(朝長舞)佐藤(吉田忠司)らの執拗ないじめにはじりじりとしたが、これが現代社会の縮図なんだよね。 顧客の桐生さんも遠藤さん(村上差斗志)も現実にありえる困った人。 途中からときどき現れるボロを着た女の子(小島由香子)なんだこれ? きのこが生えてるので貧乏神かな〜と思ったけど、こりゃ鬱神といったほうがいいのかな。 ごめんなさい、ごめんなさい。。。 でも最後の場面直前でこの子が頑張ったのかなっと。 彼女とも別れて会社も辞めた鈴木は、たぶんリセットを後悔していないはず。 人生はやり直せるんだとそしてそれを選択するのは自分だけなんだと再認識した。 
それにしても・・・コメディと思ってたら全然違った。 でも14+にはこういう作品のほうが似合う。 風刺のきいた摩訶不思議ワールド。 そして村上さんお得意の女子演技(爆笑)赤ちゃんのお人形にはかなり笑った。 これはBUNBUNさんの影響かな? 次回公演も楽しみです(^^)v