佐藤順一 読演会 20「竜と虎」 アトリエ戯座

teru10162012-01-20

19時〜 1500円 演戯集団ばぁくう
前回初めて行った読演会がとてもおもしろかったので、毎月10,20日の行けるときは行きたいなと思っている。 今回の演目は山本周五郎作。 コーヒーを頂きながらソファにゆったりと座っての贅沢な鑑賞。 
とにかく気があわない西郡至と灰島市郎兵衛、なぜか一緒になると口論となる。 灰島の娘幸枝と西郡はお互いの好意を感じとっているのだが、一歩前で西郡は同僚の八木次郎太から幸枝への恋慕を仲立ちしてほしいと頼まれる。 その取次を灰島にしたあげくにまた怒鳴られた西郡は。。。。 
お互い気になるのにうまく意思相通ができない、そういう感じなんだろうか、そのもどかしさがとても伝わってきた。 西郡と灰島、西郡と幸枝もしかり。 昔の日本の所作にはあきれるほどの忍耐を感じる。 そもそも思いを伝えるのになぜ人つてなのかがわからないし、なぜ親に最初に言うのかもわからない。 日本の古典は外国の話のようでそれもまた面白かった。 佐藤さんの読演は迫力がある。 説得力がある。 圧倒されつつも話に入り込めた。 終演後に佐藤さんと少しお話ができて演劇に対する考えなどをお聞きできて嬉しかった。 地元の演劇人にも聞かせたい話もあった。 福岡も昨今、中央の演劇人とのつながりは密になってきているようで、いいことだと思っているのだけど、地元にも話を聞いて損はない実力者はいるのだということを知ってもらいたいな、と思ったしだい。 はい、余計なお世話ですね(^_^;)