「お伽草紙/戯曲」 ぽんプラザホール

teru10162012-02-03

19時半〜 3000円  劇団うりんこ
劇団うりんこの公演はかなり昔に福岡市民センターで観た。 「弟の戦争」鐘下辰男 作・演出 広い会場のかなり後方で観たし、内容がとても難しかったような覚えがある。 うりんこ自体はこども劇団と聞いていたのだが、そのときも今回もこども向けなのか? とちょっと疑問。 ツイッターで誰かが言っていたように、「本当は怖いお伽草紙」 のイメージがあった。 太宰治の「お伽草紙」は読んだことないのだけど、お伽話の数々は非現実的なものが多いので、それをどう解釈していくかは確かにそれぞれで違うのかもしれない。 「舌きりすずめ」から始まって、「こぶとりじいさん」「カチカチ山」「うらしま太郎」・・・ 一人数役をまわしながら、太宰の解釈した話を紹介していく。 戯曲が永山智行氏、演出が三浦基氏。 お二人とも特異な戯曲家、演出家であるので、不思議×不思議な舞台に仕上がっていたかと思う。 三浦さんの劇団、地点の公演は2回見たけれど、とても好きな舞台。 今回も三浦色が強かったようだ。 三浦さんのトークは地点の公演のときに見たけれど、ほんとに淡々としているというか、媚びないというか、自然体の方だ。 劇場パンフのご挨拶もこりっちの説明も型どおりでなくておもしろかった。 「大人になれない大人のための、子ども劇」納得。   永山さんの戯曲も斬新な感じで、白黒の古典にも色がつくものだなと思った。 演出で一番好きだったのは食器のぶちまけ、チョコの舐め方、ウィスキーの飲みっぷり、そして制作の平松さんと飛ぶ劇場の泊さんによるアフタートークでも話題になった噛みセリフの部分、役者さんでは松山ケンイチ似のお父さん、めがねの女の子が好きだった。 平松さんがこれまた味のある制作さんで40名からなるうりんこの団員をたばねるのがこんなに柔らかくて線の細い人なのか!と驚いた。  公演全体が非常におもしろかった。 役者さんも普段はもっと子供向けの作品を上演しているのだなと興味深い。 HPを覗いてみたけれど、そちらのほうもちょっと観てみたいものだ。 子ども劇団のつながりか劇団道化の方が数名観にきておられた。 劇団にもいろいろあるもんだな〜〜
ロビーで今回の戯曲が掲載されているテアトロを購入。 戯曲を読み返すとまたおもしろさが増した。 他の読み物も読みごたえがあったが毎月買うのはちょっと高いかな〜