「アテルイ -北の燿星(ようせい)」 ももちパレス

teru10162012-01-31

19時〜 招待  わらび座
ミュージカル、アテルイ。 その規模と内容が非常に壮大だった。 短時間なので深く掘り下げるのは厳しいけど、日本の歴史上の人物を知っておいて良かったと思う。 ご招待いただいたので言うわけではないが、いっときも目を離せない展開には素直に感動した。 とにかく演技に熱は感じる。 タイトルロールのアテルイは見目にも勇ましくかっこいい。 単純だけど突進していくという設定がまさに日本的ではないか。 義理人情に厚いのも日本歴史の好ましい部分。 戦争は。。。。どうしても避けられないものなのか、一部の愚か者のやることなのか。 初っ端からの歌と踊りはミュージカルではあった。 ただ、どうしても洋物ミュージカルと比べてしまうので、その地味な感じが残念だったけど。 後半の太鼓の演奏は非常に良かった。
大和朝廷が「まつろわぬ民」として蝦夷(えみし)たちを制服しようとする。 それを阻するべく蝦夷と朝廷の戦いが延々と続く。 蝦夷のリーダーのアテルイ征夷大将軍となった田村麻呂は子供のころに交流があった、お互いを認めつつも母体を軽んじられない彼らは戦いを余儀なくさせられる。 カナとの三角関係も興味深いし、彼女の男前な部分に共感もした。 戦争ってなぜやるのだろう、私利私欲だけではない部分があると感じるのに。。。今でも世界中で戦争しているじゃないか・・ 
さて・・・いつもと違う観客に戸惑いながらも観た舞台ではあったのだけど。。修業前らしき子どもさんが飽きて「まだ?終わらない?」とず〜〜っとしゃべってる。 親もきつくはたしなめない。 子供が退屈する芝居に連れてくるべきではないんじゃないかと。 子どもだって迷惑、周りも迷惑。 アテルイはいい芝居だと思うけど子供には難しいかなと思う。 演劇をやっている子供ならいざしらず、普通の子供には無理なのではないかな〜と、直接言えない私も悪いのだけどね。。。  他にもあきらかに観客席からフラッシュをたいて写真を取ってることなど、役者さんに対しても失礼なのではないかと思った。