「機械仕掛けの糸姫」 九州大学箱崎キャンパス内総合研究博物館第一分館倉庫

teru10162012-02-17

19時〜 2000円 水族館劇場
作・演出 桃山邑
この水族館劇場の公演情報を知ったのは2日前の新聞紙面だった。 聞いてないよ〜  偶然金曜日は予定が入っていなくて良かった。 小倉で初めてこの劇団を見たときほんとにびっくりしたものだ。 今回はテントではないから規模は小さいとは思うけど、夢野久作の「ドグラマグラ」から着想したものらしい。 九大が舞台だということだ。 なんともぞくぞくする感じじゃないか。 九大に入るのも久しぶりだ。 前回は池田商会のお芝居で来たな〜  夜だったのでなかなか場所がみつからず探し回ったけど、同じくうろうろしていたお客さんと一緒でなんとか探し出せた。 機械があちこちにおいてある倉庫で観客は既に満員、立ち見もかなりの数。 照明は暗いし、非常に見づらく、しかも隙間風が入ってきて寒いのなんのって。 それでも顔をあちこちに動かしながら必死で観るお芝居はすごくおもしろかった。 倉庫内だけどちょっとバーナーの火を使ったりスモークを発生させるなどおどろおどろしさ満載!  一つの機械に赤い糸をぐるぐる巻きにしてあったのも血の色を思わせて不気味。
ストーリらしきものもあったけど、いくつか点在していて登場人物もそれぞれ違っていたり絡んでいたり。 セリフも演技も尋常でなくて怖かった。 でもどきどきして目が離せなかった。 役者も観客も私と同じ歳くらいかそれ以上の人もたくさんいて、なんだかうれしかった。 好きだったのはテツコとピカドン親子。 笑える演技で少しほっ。 ときどき出てきていた防護服を着ていた人は先日からの原発事故に伴う作業をする人と重なったけど、そういう意図があったのかな〜  糸姫役の女の子はヴァイオリンを弾いた。 芝居中に楽器の演奏が入るのはすごく効果的。 レベル的なものはよくわからないけど、とても魅力的だった。 桃山さんは熱い方で、カーテンコールでは大声で役者紹介と宣伝をされた。 いつもの劇場と違う雰囲気だったけど、引き込まれる舞台だった。 青空文庫で「ドグラマグラ」を読んでいる。恐いよ^^;
今回は飽くまでプレ公演、本番は5月末にベイサイドプレイスで行う、テント芝居らしい、また「海の砦」が作られる!
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