「わたしたちの町」 西鉄ホール 

16時〜 共通チケット(15000円) 市川森一記念 長崎座

有名な「わが町」を元にした作品。牧歌的な日常を映し出す。 古き良き時代をなつかしみながら、その心地よさに浸った。 ナレーター役に作者自身(ソーントン・ワイルダー)をあてて、アメリカの小さな町グローヴァーズ・コーナーズでの話。 
隣りあうギブス家、ウェブ家の長男、長女、ジョージとエミリ。 恋をし、結婚し、年老いていく。 「日々の暮らし」「恋と結婚」「死」の3幕構成。 大きな事件がおこるでもなく、小さなエピソードはらみつつ、人の暮らしを淡々と描いている。 
1幕目はさすがにあまりののんびりさにうとうと・・その中でもミセスギブス(宮地悦子)とミセスウェブ(角田邦子)のはつらつさが良かった。 30代くらいだろうか。 若いお母さんを生き生きと演じていた。 姿勢がすごくいいと思ってたらフィナーレのダンスが非常にレベルが高かった。 絞り込まれた肢体にも目を見張った。 宮地さんは福岡の役者さんで、他の舞台も観たことはあるが、今回は目立っていた。 長崎座の役者さんとうまく絡み合っていたと思う。 
2幕目はジョージとエミリの恋愛から結婚まで。 恋はいつでも魅力的♪ マリッジブルーなど、忘れていたあのころを思い出した。 
3幕目は2人目のこどもを産んだのちに死亡したエミリとそれ以前に亡くなった、姑のミセスギブスや他の者たちとの黄泉の世界での会話、そして、現世へ戻りたいと願うエミリ。 ここでもミセスギブスのセリフや演技は良かった。 死後の世界っていいもんだなと本当に思った。
スペシャル・フィナーレで歌やダンス等を披露。 レベル的にちょっと幅があったものの、楽しんで観れた。 小学生、幼稚園の役者(ダンサー?)も可愛らしくてほほえましかった。 何度も言うけど、宮地さんはとにかくかっこいい。 かなりファンになってしまった。 市川森一さんとは長崎座を作った方らしい。 去年亡くなったようだけど、劇団名についているのがちょっとびっくり。 慕われていたのだろうな〜