「ミッション」 西鉄ホール

teru10162012-06-09

18時〜 4200円 イキウメ
作:前川知大 演出:小川絵梨子
いつもの安心して見れる役者さんがいる、それだけでなんだかいい感じ。 前川さんも入選こそ逃したけれど、岸田國士戯曲賞の最終候補に選ばれていた。 その作品も見たかったな。
神山清巳(渡邉亮)はエリートサラリーマンで周囲に期待されている、兄の清武(浜田信也)は父の工場を手伝う平凡な男。 そんな清巳にがけから落ちてきた石が当たり、生活が一変する。 退院後閑職に追われた清巳は叔父の怜司(安井順平)が主夫業のかたわらやっている重要な仕事(?)「呼びかけに答える」「やりたいように行動する」「世界を救う、バランスをとる」とかいうことに興味を持つが、父司朗(井上裕朗)はそれを嫌う。 母香依(岩本幸子)は自分の意見を持たない専業主婦。 なんともぎくしゃくしている家族。 でも、こんな家族多いと思う。 普通に暮らしてるけど、それぞれが不満を抱えてるってこと。 その不満が解決されずにどんどん大きくなって、爆発したときに離婚、家族離散となるのだろう。 うちもそうだが、どの家庭も大小こそあれありうることなんだろうな。 出てきた二組の夫婦、家族は比較的バランスは良かったかもしれない。 やっぱり話すって大事だと思う。 しみじみ。。 閑話休題、怜司の師匠はホームレス(森下創)で弟子はニートっぽい若者2人(大窪人衛、加茂杏子) 絶対あやしいこと限りないけど、その純粋な様子に清巳も惹かれるのだろう。 同じ病院に入院していた持田喜美(伊勢佳世)はえらくつんけんとした自己中の女だったけど、キャラ的には面白かった。 清巳の友人の片倉(盛隆二)は嫌われ役の刺され役。 怜司の妻菜月(太田緑ロランス)は優しさを持った現代女性。 すごくきれいだった。 シンプルな舞台、効果的な照明、そして小道具も面白かった。 前川さんは安定しているなと思う。 初めて見た、小川絵梨子さんの演出、身近に感じられる舞台で私は魅了された。 客席は空席が目立ったけど、もっとたくさん見に来てくれないものだろうか。 名前がね〜〜私は慣れたけど、イキウメだもんな〜(^^; 次回は北九州公演で12月16日です。