「愛と誠」 映画 

1000円  
 高校生のときの愛読書。 決して当時安くなかったコミック本を発売を心待ちにして買ったな〜  今考えるとものすごくべたな話なのに心に響いたんだろうなと思った。  もちろん西条秀樹主演の映画も数回観た(笑) お金持ちのお嬢様、早乙女愛武井咲)は小さいとき暴走するスキーを止めて助けてくれた太賀誠(妻夫木聡)に恋心を持った。 11年後に彼を探し出した愛は少年院から出てきた彼を迎え、自分と同じ名門青葉台高校へ編入させて彼を更生させようとガンバル。 あーそれなのにやっぱり退学になった彼は花園実業高校へ転校し、悪の巣窟の中で高原由紀(大野いと)や蔵王権太(伊原剛)らと学園中を巻き込んでの大乱闘を起こし始める。
 普通に原作を映画化したのではおもしろくないと思ったのか全編コメディに変身している。 しかも突然歌い始めるという、似非ミュージカルっぽいような。。 最初に誠がケンカをするシーンで「やめろっといわれても〜♪」歌いだしたときには目がテン。 愛の天然ぶりも原作に輪をかけている。 でもあの笑顔がすっごく可愛い咲ちゃん。 誠に本気でどつかれても何度も向かっていく様は今みたらアホちゃうかと思うけど、当時は涙うるるだったのよね〜 「あのスバラ〜しい愛(といって鼻を高くする動作w)をもう一度〜〜」の意味はよくわかんなかったよ。 これまた道化の一人「君のためなら死ねる!」の岩清水弘(斎藤工)も原作よりは不細工だけど、一番笑えたキャストかも。 そして愛の両親(市村正親一青窈)も最高♪  ミュージカルスターの市村さんをこんな役に使うなんて(大笑) まあこないだのテルマエもちょっと笑えるキャラだったからいいか。 
いろんな強烈なシーンが時々原作とリンクする。 ガムコ(安藤さくら)を脚をつかんで、窓から宙吊りにするシーン。 今だったらみんなスパッツはいてるからパンツ丸見えってことにはならないんだろうけど、当時はこれすら性的な描写っぽくて赤面しながら読んだものだ。 実母、太賀トヨを踏切の中で抱きしめ、一緒に死んでやるというシーン、あった、あった〜〜  唯一感動した場面だ。  劇中歌のほとんどが当時の歌謡曲。 それらもすべて懐かしかったし、べたべたでも、コメディでも、なんだかんだと30数年前を思い出し、郷愁に浸れた作品だった。 
でも・・・これって今の若い人にウケルのかしら?^^;