「レミングス」 西鉄ホール

teru10162012-07-04

19時半〜 2000円 Directed by Kosei Sakamoto
総合演出 :坂本公成(monochrome circus)、PAI福岡ダンス公演
以前みたレミングスぽんプラザホールで。 今回はちょっとゆったりの西鉄ホール。 全体がゆったり見渡せるかわりに近さはちょっと減った。 この辺りの塩梅がダンスや演劇には微妙なんだろうなと思う。 しかし、会場に入ってぎょっとなったのは、いつもの客席と対面して舞台(?)にも椅子がずらり。 4〜50脚はあったかも。 なんかちょっとわくわく。

レミング2」(新作)
舞台上の椅子の上にたぶん演出と思われるお客さんが3人、座ってしまう。 こちらサイトから「え、そこ客席じゃないよ」という声がひそひそ。 やがて会場のあちこちから役者(ダンサー?)登場。 椅子の合間に立ってふら〜〜っとなったり、踊ったり、その合間に一人の男性が椅子を両端に片づけていく。 最初の客らしき者はそうそうに退散。 バックには音楽となにやら朗読っぽい声。 なんだかわかんないけどレミングだった。 うーん、ダンスは説明しにくい^^;

「消失点」オムニバス1
先ほど椅子を片付けていた男性、一脚だけの椅子を使ってソロのダンス。 動きはおもしろかったけど、ちょっと単調で眠くなってしまった。

「ウツワ」オムニバス2
女性2人が風船を小道具にパフォーマンスやダンスをする。 風船の使い方がユニーク、一番楽しかったのが水の入ったふくらませた風船をお腹にいれて妊婦風。 でも、いつ割れるかとちょっとひやひやものだったけどね。 衣装といい風貌といい、生成りって感じ。

「奥のほう」オムニバス3
紫の服をきた女性一人。 舞台中央で一歩も動かずにしだいに揺れ始め、揺れ方や手などの動きは変わっても、終わりまでずっと揺れ続ける。 一番激しいときは髪をふりまわしてさながら獅子の髪洗いのようにばっさばっさ、絶対目が回るよね、と妙なところで心配した。 あまりついていけなかったけど、終わったときのにこっとした顔が可愛かった。

レミング」(2012version)
こないだみたレミングと同じ、ではないのだろうけど、違いはあまりわからなかった。 しかし、この動きは非常に心を揺さぶる、なんだか「助け合う」という動作が中心になっているせいだろうか。 人間死ぬまで(倒れるまで)助け合って、支えあって、走り回って生きていくものなのかな〜  とこれは私が感じたレミングです。