19時半〜 1800円 劇団Hall Brothers
こないだの「HOTEL」を見逃したので、これは絶対に見たかったのだ。 幸田さんの作品は好きな話が多い。 非常に巧というか、シリアスとコメディ部分のバランスが絶妙なのだ。 ほとんどアドリブのないかっちりした稽古の上に成り立つ作品は安心感を覚える。
本間ファーム、苺農家のようだ。 ここの当主本間一太（高柳一輝）は長女なおみ（永倉亜沙美）の婿養子。 でも、実は長男本間トシオ（幸田真洋）がいるのだけど。彼はダメ人間の典型という形で郵便業務についているものの、なおみからはダメ出しばかり。 兄として許せない部分が多いのだろう。 そんなトシオの幼馴染で同級生の藤崎カヨ（萩原あや）は子供のときから彼をずっとかばい続けている。 トシオは同じ同級生で東京から地元に戻ってきた園山まさみ（宮坂幸子）に好意を持っている。 トシオの行動はエスカレートしだしてとんでもないことになってしまう・・・・・
他には本間ファームで働く不器用なバツイチ女の井本えま（坂井操）、まさみと同じ事務所のタレント中村シンヤ（山下大貴） トシオは若干精神的に不安定な病気を持っていたのかもしれない。 それを助長させてしまったのが妹やまさみの言動や行動ではないのだろうか。 カヨの献身的な行動も結局は理解されずに逆にとんでもない結果を産んでしまう。 それにしてもカヨには泣かせられた。 自分の境遇にもいろいろ疑問を持っていながら、やはりトシオが気になってしょうがない部分が愛なのか、情なのか。。。 まさみの小憎らしげな演技もすごく良かった。 宮坂さんは華が出てきたような気がする。 若い人のちょっと力の入った演技もなんだかほほえましい。 ベテラン組はさらっと自然体な演技がいいな〜 なんといっても役者幸田さん素晴らしかった！ 次回もホールの作品を楽しみにしています(^^)v
