「イッセー尾形のこれからの生活2012 in 小倉」 北九州芸術劇場中劇場

teru10162012-07-29

15時〜 4000円 
舞台引退作品? 或いは休憩なのか? 「思いもかけず休ませてもらえることになった」とは。。自分の公演も自分で決められないほどのレベルだったのかと可哀そうな気さえする。 次の週にイムズでも別演目をやるけれどそちらには行けないので最後の舞台観劇となったのかな。。。イッセーさんを観るのはこれで3回目だが、一人芝居の面白さが凝縮していて、私は演技よりもそのネタのほうがすごく心惹かれる。若い人にはわかんないんじゃないか?と思うネタも多いのだけど、観客は老若男女がいて、あ〜エンタメって年代を問わないんだなと思う。 年齢的にはイッセーさんに近いのでネタに共感するのは当然かも。
以下ネタ羅列、題名は私が勝手に作成、公式ではありません。

☆結婚式のあとすぐに葬式
ありえないことではない状況。 しかもそれが同じ身内内ということで笑いにしてしまうおもしろさ。 同じメンバーが両方に登場ってことで顰蹙かもしれないけど、結構高い確率でありえると思う。 それにしても男は同じ服でネクタイだけかえればいいってなんか便利だよな〜といつも思うw
☆お局OLの憂鬱
ダサイ、どう見てもお局様でしょってOL、バドラケ持ってたから、えー?って思ったけど、昼休みの円陣バレーと同じね。 でもあれは競技バド用のラケットだったと思うが。。  人のうわさ大好き女子、いるよね〜〜〜 自分だってそうだけどここまでデフォルメされると笑うしかない。
☆おのぼり出張マンの悲劇
明太子の土産紙袋を両手に抱えた博多からの出張マンを笑いに変えてしまった。 待ち合わせに四苦八苦するって本当にわかる。 だって東京では「新宿駅7時ね」じゃダメなんだもん(笑) ちょと怪しい博多弁だったけど、かなり本物に近かった。 東京公演時にはウケなかったネタが受けて良かった、良かった♪ ザ行がダ行になるって本当??
☆したたか保険ウーマン
タバコを吸い、お菓子を食べ、トランプに興じるどうにも熟年としか思えない女子。 途中でやっと企業に入っている保険ウーマンだとわかる。 ここまでどっぷりと親しくなってしまうと抜き差しならないよな〜〜  うちにくる保険ウーマンは若い人ばかりだけどね。
☆中間管理職の悲哀
上に弱く、下に強い。 サラリーマンに限らずによく見られる光景。 ここまで卑屈だと笑を通り越して情なくなるけどね。 今は全然ないけど昔は時々夫が同僚やら部下やらを連れてきてた。 こんな悪しき習慣はなくなって良かった。 私は仕事とプライベートはきっちり区別したほうがいいと思ってる。
☆ボケても子供、孫が一番だよ
孫はなんとかじいちゃんの相手をしてくれる、でも子供はマイペース。 当たり前、今は自分とこの生活だけでせいいっぱい。 しかし、この老人の演技は心打つ。 老いは誰にでも来る。 でもそのときにならないとやっぱり実感はできない。 今ようやっと自分も感じれるようになってきた。 歳とるのはつらい、でもつらい以上の幸福を得ているのかもしれない。 親から得た幸せを子供たちにバトンタッチ。
☆アロハ〜〜
アロハシャツとウクレレを片手に100歳の歌手が登場、声もがらがらなのに歌い始めるとなんと澄み切った歌声♪  まじでウクレレも歌も上手い〜〜!!! 楽譜を埋めたところからやしの木が生えたとはどういうのはどういう意味だったのだろうか?^^;

ネタがいっぱいで覚えてる限りしか書けないけれど、満席の観客席からは惜しみない拍手が送られたし、カーテンコールで隠しネタの提示とかサービスたっぷりの公演となった。 私の記憶力も一瞬のものでしかなくなったけど、その一瞬が自分の宝物になっている。 ありがとうイッセーさん。