「ローザ」 ぽんプラザホール

18時〜 2000円 時間堂
 FPAPのリンクプロジェクトの第2弾、一つ目の「アルルカン」は残念ながら観れなかったけど、この「ローザ」を開演ぎりぎりで観ることができた。 シンプルな舞台、変則的な観客席。 中央の舞台で演じられたのはローザというきれいな響きとは対照的などろどろとした革命の話。 それでも革命自体よりタイトルロールのローザの生き方にフォーカスが当たっていた。 キャストはクララ・チェトキン:窪田優  ゾフィー・リープクネヒト:直江里美  ルイーゼ・カウツキー:ヒザイミズキ  フリードリヒ・エーベルト:菅野貴夫 そして亡きローザ・ルクセンブルグを全員がかわりばんこに演じる。
まず、本編の前にWSの発表。 富田文子、瀬口寛之の2人によるリーディング「やぎさんと永遠」おなじみの『黒ヤギさんからお手紙がきた♪  白ヤギさんたら読まずに食べた〜♪』のエンドレスな話。  設定は離婚が決まっている夫婦の会話ですって。 なんだか微妙だったけど、割にすーっと入ってきた。 10分くらいだったらしいけど、なかなか重い作品で、でもとても良かった。 エタニティ。。買ってみようかと思わせた。  どうも熟年夫婦とか離婚とかいうと敏感に反応してしまう。 いや離婚はしないので残念ながらw
さて本編のローザ、このタイトルロールはかなり過激な革命家であるポーランド生まれのローザ・ルクセンブルクの一生を示すものだった。 まじで全く知らなかったので驚くやらなんやら。 クララ、ゾフィー、ルイーゼ3名とのローザの関わり方がローザを蘇らせたことで明確になってくる。  政治的なことはよくわからないけど、社会主義共産主義は相反するものなのか。 黒澤さんの解説を読むと社会主義の過激な人たちを共産主義と呼ぶらしい。 彼女たちとその夫たちも含めて、たった4人のキャストで複数の登場人物を演出する。 もっと複雑な背景はあるらしいけど、たぶん聞いても理解できないだろう。 それを加味して黒澤さんは「ローザ」がよくわかる紙を書いてくれたのだと思う。 シンプルな衣装や舞台装置は演技や内容を際立たせた。 時間堂、また来てください、心からお願いします。