「高千穂の夜神楽」 高千穂神社内 

teru10162012-09-16

20時〜 500円  高千穂町観光協会  
連休を利用して夫と高千穂へ観光旅行。 演劇的なイベントは期待していなかったら、有名な高千穂の神楽は11月から2月の寒さが厳しいときに行われるが、なんとその一部を毎日上演していると聞いた。 33番の舞のうちの4つを約一時間かけて踊る。 舞台は神社の建物の中。 桟敷席だが舞台はちゃんと作られていて、神楽の飾り物で覆われている。 15分前にはついたのだが、会場は観客であふれている。 桟敷なので無理に前方へ入り込んで、3列目あたりの下手へ着席。 数えてはいないけど、200から300人はいたと思われる。 そうこうしているうちにどんどん客は増えてきて席を詰めるようにアナウンスが。 こりゃすごい。 おそらく近くのホテルからの団体客が来たんだろうな、これはきっと売りになるから。 私が泊まってるホテルはそんな規模ではないので、自力でたどり着いた。 早めについて良かった。 台風の影響が開演前になっておさまっている。 これは神のなせるわざか? ミニ神楽とはいえ、舞台も天岩戸らしきセットと神楽の飾りつけで豪華だ。 最初に解説の神主さんが出ておもしろおかしく神楽の解説。 伝統の神事など重くてわかりにくいものも多い中で、実に楽しく、私たちお気楽な観光人にもわかりやすく解説してくれて、神楽の一部を興味深く見せてくれた。 演目は4つ
☆手力雄の舞(たじからおのまい)
天照大神がお隠れになった天岩戸の前で力持ちの手力雄がいろいろ踊ったり考えたりの舞。 この踊り手が素人っぽさ全開で、ちょっと不安になったのは内緒w  白い面の手力雄、わたしが見た回は力強さはなかった。
☆鈿女の舞(うずめのまい)
鈿女はまあそれなりにふわふわしていて、なによりこの面はいいよね。 私もいつもこの面をつけていなきゃね〜と思う優しい面。
☆戸取の舞(とどりのまい)
手力雄が強引に天岩戸を開ける舞。 赤い面は力強さを感じる。 この役者は上手だった。 かなり引き込まれた。
☆御神躰の舞(ごしんたいのまい)
イザナギイザナミが仲良く酒を飲みかわし、抱擁しあう夫婦円満の図。 演劇で言うとコメディチックではあるか。 客席に降りてきて客弄りもしていた。 これは楽しい♪

ワンコインなのに、実に面白かったし、解説の人の真摯な思いがすごく伝わってきた。 気軽に観れる神楽ではあるけど、長く伝承されてきている神楽を垣間見れて最高だった。 たぶん、本物の神楽は身がもたないかもしれない。 1昼夜踊り続けるらしいから。  夫も面白かったと言って、上演後に販売されていた「ここだけでしか買えない」という御幣を買っていたw  さすが商売も上手だ。