「こども廃業」 湾岸劇場博多扇貝

teru10162012-11-17

19時〜 2000円 劇団きらら
2005年初演、ルイジという名前は記憶にあるのだけど、内容がほとんど記憶に残っていなかった。 自分のブログもさっぱり内容のわからないものだったしw(意味なし) というわけで、ほとんど初見に近い観劇となった。 大人になれない大人たち、おとなの定義って何?  今の世の中を見ても子どもだらけのような感じだし。 私が立派な大人というつもりはないけれど、それなりの自覚を持って歳をとってきたつもりである。 私の感覚ではやっぱりお金を稼げる人、というのが大人の最低レベルかな。
明るいシングルマザー(宗真樹子)に育てられたルイジ(豊永英憲)とモエ(長廣かな)の兄妹。 再婚相手のところへあえて行かなかったルイジは20歳まで母が家賃を払ってくれるこの家に住んでいた。  そこへは自由勝手な仲間が出入りしている。 でもその仲間たちもだんだんと減ってきた。 20歳になった今、家賃が滞りだした。 そしてある日モエから50万円を貸してとの電話。 おとなになる! 働く! と思ったルイジは大阪へ向かい、怪しいマルチ商法のところで働くようになる。 収入も思ったほどではなく、怪しげな化粧クリームでは問題もおきつつある。。。 そんな中でルイジは? 一番の友達のドルちゃん(井上ゴム)は病気になってしまったのか?
リアルな自分の状況ともちょっと似ていて、すごく感情移入してしまった。 家族内失業率がとても高い我が家では身につまされすぎるよ。 ルイジの家に出入りしていた仲間はそれぞれに問題は抱えていたけれど、必死に変わろうとしていたような気がする。 マルチの鬼岸(オニムラルミ)やコスプレ?エリザ(阿部祐子)の純情は報われないし、世の中何が問題で何が幸せなのかだんだんわからなくなってきたよ。 思えばかなうんか? 頑張らなくてもいいのか? 世の中の常識と洗脳にないまぜにされている今を考える。 って、コメディチックで泣ける芝居でした。 やっぱり役者最高です。 ますます楽しみなきらら☆ 池田さん、まだまだ頑張って゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+