「ザ・ゾンビーズ・ライジング」 ハイビーム 

teru10162012-12-09

18時〜 1650円(ペアチケット一人分) 14+
作:手島曜 演出:中嶋さと
ここんとこノリに乗っている14+の新作は手島さんの脚本。 劇団員も年齢層さまざまで、客演などでもとても幅広い演劇を展開している14+  題名の通り、ゾンビがテーマ、というか学校を中心になぜかわからないけどゾンビ化していく生徒や先生。 これを見ながら、映画の「生きてるものはいないのか」を思い出した。 あれはゾンビでなく病気でばたばた死んでいくのだったけど、いつ死ぬか死ぬかと思いながら過ごす時ってのが今回のゾンビ完全体になるまでの彼ら、彼女らの思いと共通していたような気がした。 自分らもいつかは完全にゾンビ化する、その前に何をやり遂げたいのか。。 絶望の中で音楽を聞かせたいとか愛する人と最後の瞬間まで一緒にいたいとか今までの自分の位置を変えたいとか親友と最後まで望みを持っていたいとか・・・末期世界的状況だったみたい。 未来が見れるのなら今が充実するのだろうか? まだそんなに深刻な状況になったことのない私にはわからない。 ちなみにこれを書いている2012年12月21日は人類滅亡の日だとか言われているが、ノストラダムスで肩すかしをくらった身としてはどーでもいいことである。 世の中、いつどうなるかわからない。 それにしてもこの作品、妙に優しさにあふれていて泣かせられた。 ゾンビ化が始まってわが身を呈して教え子や愛人(?)を救おうとする女性教師。 友人がゾンビになるとわかっても捨てきれない女生徒、普段は恐れられている不良軍団、ちょっと障害がある感じの青年と同級生。 それぞれのシーンでじわっと来るものがあった。 ここ最近はまっている田崎小春嬢のサキにはすごく感動(゚ ̄^ ゚̄)  逆に普段から嫌われていた先生が開きなおる様子も笑えて面白かった(ごめんなさい、小塩さんw) セリフなしの完璧ゾンビ役の木村佳南子、雪丸朋美さん、美和哲三さんもすごかった。 ハイビームは狭いけど趣のある小屋で、14+ってこういう内容にあった場所をよく見つけるなと感心した。 次回にも期待します(^^)v