「ラビリンスの怪物たち」 春日市ふれあい文化センターサンホール

teru10162013-02-16

19時〜 300円 12th春日ジュニアドラマセミナー発表公演
久しぶりのサンホール、開場前に着いたら、すごい行列!! 年々盛り上がっているようだな〜 初めのころってあまり人が入ってなかったような気がするし、やっぱり継続は力なりだよね〜 はじめからずっと後藤香さんが指導してくださっている。(作・演出)  観客的にどうしても役者の親、友達が中心でそこから演劇を常とする方向には行きにくいかもしれないけど、役者は違う。 これをきっかけに後藤さんはじめいろんな劇団の演劇を観ることになるだろうし、演劇を生活の主とする人も出てくることだろう。 その始まりを作ってくれている貴重な場所だ。 春日市の楽しいイベント、だけで終わらないことを祈る。
「ラビリンスの怪物たち」かなり難しいテーマを課したものだ。 私なぞ流される人生を送ってきただけなので、こんなテーマに体毎ぶつかれる子供たちを本当に尊敬する。 舞台はまっ白い壁、三方にちょっとドアらしき場所。 そこで目が覚めた7人のこどもたちは自分たちの状況を理解できない。 あきらめるもの、なんとか打開しようとするもの、個に閉じこもるもの、協力しようとするもの。 そこへ怪物の泣き声とも遠吠えともつかないものが聞こえてくる。 必死で脱出をはかる7人の前にたちふさがるものは・・・・
最初はよく状況がつかめなかったけど、7人×3組のとても状況がよく似たこどもたちだということに気がつく。 名前も性格も背格好も。 それぞれの立場で現状を理解しようとはするがなかなか好転しない。 2組目の7人が出てきたところでなるほどと思った。 それぞれが何かに悩み、苦しみ、悲しみ、この状況を作り出している。 考える、実行する、協力する、これらの大事さに気がつくようになっているのだ。 うーん、すごい。 ネーミングもまた驚くほど緻密。 「ミノタウロス」の頭文字をとったかと思いきや、スはなくてイとオが入っている??  劇中でそのアナグラムを楽しむ演出もあったのだけど、結局何が正解だったのか^^;  まあそこんとこは置いといてとても楽しい作品だった。 そしてレベル的にもかなり高い公演だったと思う。  劇団go toの重松さん、フリーの原野さんが加わって強固なものに仕上がった。 あーいいなぁ、春日の子どもたちが演劇に目覚めていく様を観れて至福。 これからもこんな場面に出会えたら最高です(^^)v