「切り裂かれたキャンパス 〜『マネとマネ婦人像』をめぐって」 北九州私立美術館分館

teru10162013-06-23

13時〜 1000円 北九州芸術劇場×北九州市立美術館

脚本・演出 泊篤志 出演 寺田剛史、内山ナオミ、木村健

リバーウォーク北九州10周年記念のコラボ公演。謎に包まれたエドガー・ドガ《マネとマネ夫人像》がテーマである。

演劇と美術、音楽その他の芸術とのコラボは多々見られるが、ここまでがっぷり四つに組んだものは珍しいかもしれない。
戸畑の本館には何度か行ったことはあるが、この分館に入ったのは初めてだった。
うす暗い照明の中にたくさんのイーゼルとたてかけられた絵画の数々。

飛ぶ劇場のよく知っている役者さん3人が丁寧に今からやるお芝居の説明をする。
これは演劇系ではあまりみられないことだ。これは美術系の観客に対してということかな?

ある美術館にドガの絵ではないかという問い合わせの青年がくる。祖父の持ち物だったというその絵は
確かに「de gas」のサインが見られるのだが、静物画であり微妙。ドガは人物画しか残していない。
二人の学芸員はそこそこに青年をあしらい、美術館所蔵の作品の話しを始める。
婦人の顔から右側が切り取られているという、謎の残るドガの『マネとマネ婦人像』について3人は想像逞しくあれこれ話しを広げていく。。。

1時間程度のお芝居のちすぐに演出の泊篤志さんと「本物の」学芸員さんとのトークが始まる。
作品を作ったいきさつや双方の関わり方など、とても興味深く見れた。劇中の大胆推理は学芸員さんからも
募ったものだったらしい。あの場で見たら学芸員さんもなんだか演劇をやりそうに見えるのが面白い。
可愛いらしい女性の方とひょうきんそうな男性の方。そして別室で『マネとマネ婦人像』を鑑賞。
わーこ、これが40年前に一億四千万円で買った絵画なんだ。。と。。。
感動に浸る前に絵の説明をしてくださる3人目の学芸員さんのイケメンぶりに目を奪われた私はやっぱり
芸術的ではないのかもしれない^^;スミマセン

たった1000円でこれだけのものを提供していただいて満足度の高い北九遠征でした。

それにしても、リバーウォーク、いいなぁ〜〜 北九州ってなんかいいなぁ〜 うらやましい。。。