「池島譚歌」 映画 

1000円  
レディースデイだからではなく、一律1000円、なぜこういう値段設定なのかはちょっとわからない。
そうか、長崎と福岡だけで上映だからかな。
ともかく、私の出身の島だから、映像的に池島を見たいということと池島でどういう話が作れるのかということに興味津々。

諒一(田中達也)は母と母の故郷の池島に引っ越してきた。でもある日突然に母はいなくなった。
島の住民に育てられた諒一はある日、母が集めていた石炭のボタを妙なところで発見する。
母が帰ってきてるのかもと友達と母を探す諒一、どこからともなく現れたほのか(東さや香)も探すのに加わる。
母はみつかるか、石炭の謎は解けるか・・・

諒一とその友達3人の子役がとても愛らしくて、長崎弁も池島の風景もなつかしくて見入ってしまった。
ストーリー的にはちょっと無理のあるファンタジーSFというか、設定的にこれはありえないやろ、という部分も
多々あったのだけど、プロの役者さんの力と子役の可愛さ、島への愛着でプラス評価。
池の鬼、タンコロボックル的なアプローチは夢が膨らんで良かった。池の鬼は堀川りょうさん、有名な声優さんらしい、知らなかった〜

最後は大人になった諒一が映画監督になって戻ってきて、いろんな想いを独白しながら水辺の森公園を歩いていくものだけど、
この移動撮影に使われたのが1kmのレール。といっても、700mのレールを使いまわしての撮影だったのでかなり大変だった模様。
そのときのエキストラも1000人以上いるという話。

地域限定の映画としてはかなり力の入った作品に仕上がったのではないかと思う。
池島を知らない人にどう映るのだろうと心配だったのだけど、全国的なファンもいるようで無償にうれしい。

船での別れは辛い・・・諒一が父親と池島を離れるシーンでは涙が出て止まらなかった。
池島中学校の同窓生とは今でも交流がある。今は「池島譚歌見た?」が合言葉だ。