「Case4〜他人と自分〜」 紺屋2013 konya-gallery

17時〜 1800円 劇団HIT!STAGE


作:森 馨由  演出:田原佐知子 出演:真島クミ、森カヲル、森タカコ

すっかりおなじみになった佐世保の劇団HIT!STAGE
男前な女優、クミさんはすごく好きなのだけど、今回はえらく女性っぽい。
それはすごくめだっているマニキュアのせいかも。
3人がそれぞれ違う色のマニキュアを手と足の爪に施している。
タカコさんが赤で、カヲルさんが青、クミさんが緑だったと思う。
服がモノクロっぽかったのでいっそう引き立つ。
会場に入ると3人が寝っころがっている。その寝姿に思わずどきまぎ。
寝姿ってものすごく無防備じゃない?女優さんってすごいなと思う。

人生に行き詰まった30代の女性ナオは、その対策として自分の影武者を募集する。
そして「自分になってくれ」と。
応募したモミジとスズは怪訝に思いながらもナオになりきろうと努力を。
その過程で見えてきたものとは。。
影武者ポイントをゲットしたり、絡まない会話、佐世保弁、ときどき現れる超現実感。
あはは、と笑いながらも不思議な世界に浸って見ていた。

田原さんのご挨拶の中に「他人」によって「自分」は作られるのでは。ということばがあった。
すごく共感する。そして、たぶんそれは一生そうなのだと最近よく思う。
絶対的自分、という感覚が薄れていっている。それがいいのか悪いのかはわからないけど。

舞台装置に背の高さほどの木の柱を組み合わせた三角柱があった。下にキャスターがついていてくるくると舞台上を動く。
その中にすっぽり3人とも入るときもあった。異次元を現しているのか非常に効果的。あと手作りのボックスは椅子になったり、
テーブルになったり、戸だなになったり。カップ、電話などをおもちゃのブロックを組み合わせて作っている。
これはうちの子供らが使っていたやつだ、懐かしいw 本物を使わないところにも何か意味があるのかもしれない、考え過ぎか。

konyaによく似合う舞台だった。