「お皿の話」 ぽんプラザホール

teru10162013-10-27

17時〜 1500円 劇団 go to

脚本・演出 後藤香

go to 第三弾は、なんと英語劇?いきなりお菊さんの悲しそうな「One plate ,two plates・・・」から始まった。
そして思いきりカッパの衣装の重松さんが!もう笑っていいものかどうかわからないほど可笑しかった。

皿屋敷の怪談は私でも知ってるが、火野葦平の「皿」は知らなかった。
カッパが皿を数えるお菊さんを可哀そうに思って
10枚目のお皿を探してくるのだけど、最初は喜んだのだけれど、
直に、皿が「ない」ことがステータスになっていたお菊はカッパを罵って皿を突き返す。
驚いたカッパは余計なことをしたと後悔する。

この話を使ったTVの英会話番組のディレクターシイコ(後藤香)はキャストの我がままベテラン女優エイコ(重松順子)の
扱いに苦慮している。新人女優のカオル(小坂愛)がお菊役で自分がカッパの役なのが我慢ならない。
急遽降板した役者の変わりにカオルがバイトしている弁当屋の奥さんミコ(ふかふかまくら)をキャスティングしたことも気にいらない。
プロデューサーは力のある男性のようだけど、シイコやカオルとの関係、エイコの思惑などと複雑な様相を呈する。
いろんな思いや誤解も含めて番組作成は続く。。。

ともかく重松さんの我がまま女優がすごくて、ほんとに嫌われ役が上手いなと思う。後藤さんはいつものように
内面に問題を抱えた女性を演じていて、好きな役者さんだけど、いつも同じ感じなのは否めない。
そしてカッパの衣装が実に似合わないw なんというか。。。品がありすぎるというか。
重松さんたちが下品というわけではないんだけど。。んーうまく言いたいことがまとめられない。

この劇中劇の「皿」は「余計なお世話」とか「有難迷惑」とかにつながる話だということだけど、
古今東西、こんな話はよくあることだな。人との付き合いって難しいものだ。
とくにコミュニケーション力が不足していると言われる最近の世の中だけど、
それでもやっぱり人は一人では生きられないことを実感しながら生きていく毎日。

それが生きていくってことかな。幽霊に教えられるってのもなんだか皮肉な話だけど。