「妥協点P」 イムズホール

teru10162014-04-18


19時〜 共通チケット9800円 うりんこ

作・演出 柴幸男

福岡演劇フェスティバル開幕、久しぶりに共通チケットを購入した。
全部は行けないけど、それでもお得だ。普通は行かないような公演にも足を運んでみよう。

うりんこはいろんな顔がある。最初は児童劇団らしいという話から劇団道化みたいなところかな、と。
しかし最初に観たのがすごく重かったので、ちょっと驚いた。そして次に観たのはすごく観やすく楽しかった。
それは作品や演出を固定していないからだそうだ。劇団の形態にもいろいろあるのだな〜〜

舞台はシンプルだけどインパクトのある色(青)とマークのちょっと印象的なもの。んー説明難しいね。
劇場パンフが「妥協点Pの舞台を作ってみよう」というやつだったのです。
でも切り取れない、とっておきたいので。

イキウメの舞台を思い出した。あそこはこんなにシンプルではないけれど、なんかね、似てると思った。

ある高校の文化祭の出し物に演劇を選んで、その脚本を生徒が書いたという前提。それを担任が不適切と判断して書きなおさせる
と・・これがまぁ負の連鎖というか、どう考えても生徒がへそを曲げたとしか思えない書き直しの作品。
しかし、演劇って何日でできるものなのか分かってないのだけど、1週間前に台本があがってできるものなの??
いやー 謎だ。

ロミオとジュリエットをモチーフとした先生と生徒の恋愛?だったかな。
書きなおす度にどんどんリアルに近づいてあまり教育的ではなくなってくる感じ。
それに淡々と反対し続ける教師、教育現場がすごい保守的なのは私も知っているけれど、ちょっとありえないのじゃないかと。
そもそも先生と生徒の恋愛なんてめちゃあるわけであって(私も数例知ってるし)
今時演劇で舞台にしてはいけない、って言う人がいるのか。 
学校現場ならいじめの現場をスルーする教師の方が数倍問題だと思うのですがね。
これは教育現場への問かけなのかもね。

アフタートークに柴さんとガラパの川口さん。司会にうりんこの平松さん。
このトークすごく面白かった。コメディ面で危機を覚える川口さんと相変わらず淡々としている柴さん、そして軽妙な平松さん。
トークのメモがどっか行った・・・_| ̄|○   詳細は覚えてないけど、うりんこ×柴さん@ままごと×川口さん@ガラパ
が絶妙に溶け合っていてすごく面白かった。

この日は篠田千明@西鉄ホール(1回公演)と公演がかぶっているため、あまり知り合いの演劇人が観客にいなかった。

演フェスの日程はどうやって決まっているのかわからないけど、全部観たい人にもう少し優しい日程にしてもらいたいなと思った。