「♯」 湾岸劇場博多扇貝

teru10162014-05-17


19時半〜 2000円 最新旧型機クロックアップサイリックス

作・演出:川原武浩

本当は♯でなくて横線が地面と水平で、縦線が地面に垂直方向から斜めなんだけど。
あまりこんな記号書いたことがないので、なんと言うのかも忘れていた。

ピアノを弾いていた子どものときは♯とか♭とか日常だったのに。
まあ、これがそのシャープかどうかはわからないけど。
タイトルと中身が繋がらないことはよくあることだ。
ちなみに♯は半音上げるという記号だ。

前説にガラパの石橋さんの盛り上げネタはいつも苦笑。次回どこかで見たら思い切り笑おう。

今流行りの脱出ゲームとやら。
これも実際にやったことないので見当がつかないのだけど、最初の舞台設定はそれだ。
某脱出ゲームのスタッフの女(横山祐香里)は3人の参加者(長岡暢陵、上瀧昭吾、長沼里佳)に説明するも、
自身もまだバイトに入って数日目ということで、要領を得ない。 
どこにヒントがあるか答えがあるか、今後どうなるのかがさっぱりわからない。
ヒントを探しながら見つけながらそれでも最後のヒントが得られない状況。
4人、スクエアな動き、4人ならではセリフのやりとり。
遠近法を利用した箱の中のようないびつな舞台空間。ここで4人の想いは交錯する。

個々のシチュエーションは繋がらないけれど、全体でかなりおもしろい展開となっていた。

何もしない部署に配属のサラリーマン、リストラを待つだけの部署なんて死んだも同然。
私なら耐えられない。サラリーマンの常として、暇は敵。これは衝撃だった。
残業を余儀なくさせられる女性従業員、こちらは逆にサービス残業に甘んじている。有り得ない。
対極での状況に納得できないけど、実際問題としてあるよね、という悲しい現実。
どっちを取るかって?? そういう究極の選択を強いられたら・・・・どうするかな。。

今ならもう子供の扶養義務がないのでやめるだろうな〜 
でも、以前なら絶対に働くかな、閑職だろうが、激務だろうが。親としての義務。かな。。
親から必死に育ててもらった、その感謝は自分の子供に向く。こうして人の歴史は続くのだと思う。

4人の役者さんは本当に上手い。川原さんの作品はいつも詩のようで素敵だ。
刃のように研ぎ澄まされているというか、きりっとした感じが好み。
次回も楽しみです(^^)