「恋するマリールー」 FUCA

teru10162014-05-24


19時〜 共通チケット割2000円 非・売れ線系ビーナス

脚本:田坂哲郎 演出:木村佳南子

2006年初演、緒方さんのロビタはものすごく印象に残っている。なんだか危なっかしい話だったと思っていたけど、
近未来の予測は当たったのか???

福岡の狭い地域で闘争が起っている。対外国でなく日本国内ってのがまあありえなくて面白い。
ここまで極端でなくても国内の亀裂って存在するのかな〜〜

早良区自衛組の組合員の真弓(林良子)はかつての惨事「血のどんたく」での生き残りであるタチバナ(大竹謙作)を
見張っている。タチバナは病で家から出られない。
インターネットで電脳娼婦ゲームの仕事(チャット?)をしているが、それは昔の恋人マリーを探すため。
ネットアイドルの「マリールー」にモデルがいるらしいと聞き、会いたいが外でに出られない。
友達の染太郎(ケニー)やその恋人ミラ(稲田小百合)ご近所のニコラス(田坂哲郎)純子(遠矢美咲)夫婦らはマリールーに会いに行くことを勧める。
染太郎の姉、菊千代(成清暁子)はフック船長のようなかぎ爪の手を持っている。 絶対変だわ。。
真弓のロボットロビタ(ぽち)は音楽操作やマイナスイオンを出すけれど本当の目的は。。。。

一方早良区の情勢は危険きわまりない。マリールーが現れるという西新商店街のお祭りに染太郎、ニコラスは
タチバナの替わりにでかけていって、爆弾事件に巻き込まれる。果たして早良区はどうなるのか、
マリールーは実在するのか。。。

ふーって息をとめて吐き出すような緊迫した状況の中で時々笑いを誘うこの芝居。。
どこかで観た? 2006年? あーーー前回の「そう遠くない」と同じだ。
ロビタも出ていたんだった。無機質なロビタとタチバナの想像上でのマリールーを演じ分けるぽちさんは
すごい。表情から言葉使い、しぐさまで180度変わる。 上手いなぁ〜〜〜

デリヘルのミラとか菊千代が持ってくるパギャムシとか、田坂さんの自由すぎる発想がすごい。
指をかまれた染太郎そっくりに成長したパギャムシはお見事だった。

アブナイ人間がたくさん出てくるこの作品。それでもそれぞれの立場で生き抜こうとするパワーは
すごいと思う。 ロビタ三部作、待ってます、田坂さん(^^)

これで、共通チケットの利用公演は終わり。 いくつか観れなかったのが残念。
日程的なものをもう少し工夫してくれるようにアンケートに書いたのでよろしくお願いします☆