「詩を生む身体」 福岡市赤煉瓦文化館

teru10162014-06-18


19時〜 演劇書を読む会

ジャック・ルコック著 大橋也寸訳

サブタイトルに「ある演劇創造教育」表紙写真はレッスン風景のハードカバーの単行本。
ジャック・ルコックの演劇学校での2年間のレッスンの様子を具体的に体系的に示したものだった。
訳者の大橋さんも実際にこの学校に通い、卒業20年後にここで教師になっている。

さまざまな演劇論や各人のやり方などを読んできたけど、これほど細かく具体的なものは初めてかもしれない。
1年で中性マスクを利用する即興劇、マイムなど基本のレッスンを重ね、2年に進めるのが3分の1、すごい厳しい。
2年次のカリキュラムはメロドラマ、コメデイア・デ・ラルテ、ブッフォン、悲劇、神秘劇、と続き、クラウンで終了する。
私は演劇系のWCに参加したことがないので、わかりにくい部分も多かった。
テクニック的なものはなんとか理解しても、詩的なもの?心理的なものの表現になるとお手上げである。
でも卒業生の多くがメジャーになっているこの学校やメソドは高く評価されるものだろうと感じた。

何より世界中から役者が集まってくるというではないか。
劇団四季にも海外から集まるけれど、中国、韓国がほとんどだよね。
そういえば浅利さんが社長退任されたそうで、ちょっと気になっている。(2014.6.25情報)

今回の読む会には舞踏青龍会の原田伸雄さんが参加された。
ダンディな服装で柔らかい物腰の原田さん。自分の舞踏観とこの本の内容を関連付けてかなりおもしろく解説していただいた。
ついでに原田さんのすごい経歴も薙野さんやご本人から教えていただき、感激至極だった。
連続公演のちらしも頂いた。あれ?峰尾かおりさんの名前が?
あー繋がったわ、小郡でやったという舞踏の公演。そうか、原田さんは峰尾さんの先生だったんだ〜^^;

次回は8月第3水曜日、課題書は「寺山修司とポスター貼りと。」笹目浩之