「レディ・ベス」 博多座

teru10162014-08-15


13時〜 15500円 

日本が世界初演のミュージカル、レディ・ベス、いよいよ開幕!
どういういきさつで日本が初演となったのかはわからないけど出演者も豪華で
ともかく最低でも2公演は観ないとね。。。き、厳しい^^;

後の女王エリザベス一世が誕生するまでのレディ・ベスの波乱に満ちた時代の話。
異母姉のメアリー女王に疎まれ、排除されようとしたけれど、頼りになる味方がたくさんいて、
住民の後押しもあり、その確固たる信念でついに女王の座に。
ただ、その間には身を切られるような恋愛話もあった。その部分をかなりクローズアップしている作品だ。

舞台は大きくて丸い正座?をバックグラウンドとしてこれまた丸い盆が斜めになっている。結構な傾斜だ。
中央に天球儀。チューニングの音が一瞬静まって客電がおちていく。一番わくわくの瞬間だ。。

歴史音痴でパンフレットを読まないと時代背景が分からないのだけど、冒頭、ベスの家庭教師?ロジャー・アスカムが
かなりの長セリフで時代背景を説明してくれた。 私のためか??w 
数時間のミュージカルに収めるにはこれもいたしかたないことだろうな。
おかげでなんとなく人間関係もつかめて物語の中に入ることができた。

ベスは基本は素直で父親ヘンリー8世を尊敬して、処刑された母親アン・ブーリンを恥じているが、
女王になるべく統率力と包容力と優しい心を持っているイメージがある。
対してメアリーは残忍で視野が狭いように演出されているけれど、実際はそうでもないのかな〜
デブとかおばさんとか言われながらも国のためにフェリペと結婚したり最期はベスに望みを託すとこなど、
一生懸命なのに支持されず、なんだか哀れな感じがした。
アン・ブーリンも死んでいるのに結構出番が多くて、無実を訴えているのか娘を心配しているのか。。

ベスの恋愛相手は身分違いのロビン・ブレイク、物おじせずにベスに求愛をし、身分を捨てて自分と一緒に暮らそうと誘う。
ベスも最初はそのつもりだったが、アスカムらの説得もあり最終的には女王としての道を選ぶ。なかなかのラストである。

豪華キャストだったけど、やはりベスとロビン、アスカムが一番目立っていたな。フェリペはちょっとイメージが私には合わなかった。
ガーディナーとシモン・ルナールはベテランだけに悪役に磨きがかかっていてにくたらしいw
キャット・アシュリーは重要な役どころだろうけど、主役が多かった涼風さんがこういう役に。。と思ったら月日を感じる。
メアリーの未来優希さんは初見だけど声も演技も良かった、これを吉沢さんはどう演じるのだろう?

オケピでの演奏も素晴らしかった。博多座のHPでオケピ探検隊というものがパートにわかれてYOU TUBEに上げられている。
あまりオケピを意識することはないのだけど、各楽器担当がこれだけ頑張っていてあの完成品になるのかと思うと感無量だ。
次は必ず覗いてみよう〜

全てにおいて日常を忘れられるミュージカルはやっぱりいいなぁ〜 夢の世界でした(^^)v

偶然だけど、アフタートーク付きの舞台だったらしくて、出演は育三郎くん、古川くん、3人組の平間さん、加藤さん、寺元さん、
司会のアナウンサーの方と20分?くらいのトークを楽しんだ。舞台の話よりプライベートな話も多くて、それはそれでおもしろいのだけど、
夢の世界の人も普通の人だな、とちょっとね。。^^; いや、いいですw


今回のメインキャストは次の通り。
レディ・ベス      花總まり
ロビン・ブレイク    山崎育三郎
メアリー・チューダー  未来優希
フェリペ        古川雄大
ロジャー・アスカム   石丸幹二

ガーディナー司教    石川禅
シモン・ルナール    吉野圭吾
キャット・アシュリー  涼風真世
アン・ブーリン     和音美桜