「M.M.S.T Art Performing Week」 FUCA BASE

teru10162014-08-23


19時半〜 2500円 M.M.S.T

赤い糸の女
作:上野敦子 演出:百瀬友秀
出演:立石義江、鷲野美佳

再演、キャストの娘役が変わっている。
脚本は全く同じなのに、演出がかなり前回と変わっていて別の作品のようにも感じる。
老婆が杖の音を響かせながら舞台に登場。すごい。。。老婆以外何者にも見えない。
セリフも記憶に残るそれとほとんど変わってないのだけど、すごいわ!
改めて立石さんの女優魂の深さに驚く。ことばで説明できないのが歯がゆい。

ささやくようなスローモーなセリフも同じなのに、この娘役のそれと立石さんのそれは全く違う。
力量に差があるのか、二人芝居でものすごく目立つこの娘役に鷲野さんは頑張っていたのだけど厳しかったね。
おそらく新人さんだと思うので、これからの成長に期待します。
百瀬さんの演出の妙は十分に堪能した。


『いた・み』
舞踏:峰尾かおり

初めて峰尾さんの踊りを見た。演劇はかなり観てきたけれどそんなものではなかった。
驚いた。なんなんだ?これは???体を振り絞るというか、引き裂くような感覚。
自分で自分を痛めつけてるような錯覚に陥る。舞台の端が角がなく、まあるくなっていたのだけど、
それを上手く利用したような踊り。あと一人の感情の表現のような部分と誰かとの性的絡みにも似たエロな踊り。
これは私の受け取り方だけかもしれないけど。演劇よりもっと観た人に左右されるそんな感じの踊りだった。

終わったあとは胸がどきどき。かおりさん、大丈夫かな〜って。
客席にかおりさんの旦那様がいたのでそんな心配は杞憂かってね。
また、こんな刹那な踊りを見せてもらいたい、でも無理はさせたくないって矛盾。。。
そのあたり表現者と観劇者のバランスだね(^^)

このあとM.M.S.Tは奈良で合宿だそうだ。自然の中でさらにパワーアップかな。