13時〜 15500円
2回目のレディ・ベスは新星平野綾。堂々とベスをこなし、ベテラン花總まりをも超える気丈なベスだった。
ロビンに連れられて男の格好で酒場に行く場面はすごく可愛かったなぁ。
そしてお帰りなさい!祐一郎さん!アスカムはぴったりの役。もちろん、石丸アスカムも良かったけど、
なんというか、このふわふわっとした感じは山口さんでなくては出せない味だな〜
昔の声量はなくなっていたけれど、胸に沁みこんでくる甘い響きだ。
涼風アシュリーとの掛け合いも息がぴったりでベスを思う心があふれている。厳しく叱咤するときは悲しそうだけどね。
ただ、ベスを見る目がやっぱりエロっぽいのがちょっと笑える。
そして、吉沢メアリー。まだまだ若いと思っていたので、こんな重厚な役をするようになったんだなあと感慨深い。
わざと顔をしかめているのがなんだか似合わなくて、メアリー役は厳しいんじゃ?アシュリー役のほうががよさそうな気がする。
福岡出身の平方元基、フェリペ役ははまりだった。ちょいエロ悪感じが良かったな。しかし、このフェリペ王子って役柄は
結構難しいのかもしれないね、悪ぶっているけど、国のために年上のメアリーと結婚も辞さない、ふむ。。
そしてじっくり見たよ。石川ガーディナーと吉野ルナール。上手いよね〜2人とも。アドリブっぽいせりふもはさみながら
2重奏、ベスを消せ!は圧巻だった。あーしまった〜CD買ってないや。あれ?劇場で売ってたっけ?と、ネットで購入(^^)v
ロビンの押しにも負けない、王女としてのベスはあの時代ならでは切ない運命を背負っている。
結婚は政略でしかありえなかった時代に、女王になったあとも独身を貫いたベスは強い意志と優しい心根を持った女性だったんだな。
ミュージカルを2回観るのは久しぶりだ。特にこれは日本初演だからできればもう1〜2回は観たいところだけど、
ぐっと我慢をして、できるだけキャストが被らないように2公演を選んだ。
残念ながら加藤ロビンを見れなかったけど、ベス、アスカム、メアリー、フェリペを二人ずつ見れて満足。
これから世界中で上演されるのかな、エリザベートやモーツアルトなどに比べると、庶民が多く出てきて軽く楽しい。
日本人にはウケそうだけど世界ではどうなのかなと思う。
本日のメインキャスト
レディ・ベス 平野綾
ロビン・ブレイク 山崎育三郎
メアリー・チューダー 吉沢梨絵
フェリペ 平方元基
ロジャー・アスカム 山口祐一郎