「朝日のような夕日を連れて2014」 西鉄ホール

teru10162014-09-05


19時〜 8500円  KOKAMI@network.vol.13

作・演出 鴻上尚史

2011年に初めて第三舞台の「深呼吸する惑星」をキャナルで観て、驚いた。
しかもそれは解散公演ということだっので、もっと早く観ておけばよかったとの思いでDVDを買った。
それが「朝日のような夕日をつれて97’」これが初演かと思ってたら、なんと第三舞台の旗揚げ1981年初演らしい。
33年前!! とにかく走り回る、しゃべり倒すイメージが強かったDVDだったのだけど、
2014年のそれは現代にマッチした重厚なものだった。

ゴドーを待ちながら」と「立花トーイ」を軸に2つの世界を行き来する。
おもちゃ屋のほうは実に現実的に商品開発を目的に社長と社員、研究員の生きざまを、
ゴドーの方は何かを待ちながら生きていく意味を、私なりに受け取った。
名前しかでてこない、社長の娘「みよこ」もキーパーソンだった。

セリフが多くてダンスや歌も随所にちりばめられている。
シンプルな舞台装置だったが、小道具に驚くようなものがばんばん出てくる。
映像も駆使されていて視覚に訴える。
役者は舞台を降りて客席の間を走り回ったりしている。
5人とも汗まみれで枯れそうなくらいに声を張り上げる。
ひとときも目を離せない舞台だった。 すごい作品をここで観れてよかった。
第三舞台は解散したけれど、またこの公演はあるのだろうか。
しかし。。。「蟻のままに」は反則だろう〜〜〜w

出演は5人

大高洋夫
鴻上さんと初演から一緒にこの作品を作ってきた方。
年月を積み重ねてきた実にいい表情をしているな、と思った。

小須田康人
同じく初演から数年あとに参加している方。
大高さんとの絡みが実に上手いのは長年の技だろうか。

藤井隆
一番知名度の高い役者さん。舞台では初めて観たけど、すごく上手い。
小ずるい感じもよく出ていた。オールマイティの人だな。

☆伊礼彼方
ミュージカルの人だと思っていたらなんでもこなせる役者さんだった。
ハーフのイケメンくんは体もマッチョで動きも俊敏。
音楽教室?のシーンが一番好き。いい声だなぁ〜〜 

☆玉置玲央
「柿喰う客」の看板俳優。福岡ではWSをやったり、公演したりしていておなじみ。
実は彼が出るから観にきたのだけど、他の4人とはちょっと違う位地にあって、道化っぽかった。
感情的に微妙なシーン(いじめ?)もあって少し悲しかったかな。。。
でも、玉置ワールドがパワフルで良かった♪(^^)v また来てねーー!!!