「キリエ礼賛」 ぽんプラザホール

teru10162015-05-11


19時半〜 2500円 非・売れ線系ビーナス

作・演出:田坂哲郎

ロメ役Wキャストで臨む非・売れ作品。まずは成清暁子さんで観劇。

舞台は鉄骨を足場みたいに組み上げている。3×3だったか?
見たとたんに山田恵里香さん演出の「ARASHI」を思い出した。

段ボール箱に入れて捨てられていた赤ん坊ちび(のちキリエ)は、
見世物小屋の興行主に拾われ、見世物キャストたちに可愛がられて育った。
やがて裕福な夫婦に引き取られたキリエは他人に親切にしてあげたい親切アイドルとしてデビュー。
しかし、ロメと競り合ったアイドルボンバイエでとんでもないことが起こる。。。。
その後のキリエは・・・??

時系列が行ったり来たりして、ムーランとの子ども時代の話とか、キリエ原理主義者の怪しい集まりとか、
魚民の切り落とされた「手首」が具現化するとか、懐かしい見世物小屋馬女との再会とか。
エピソードはてんこもりだったけど、どれも面白くて飽きない。

アイドルキリエ(根岸美利)はかなり可愛い、歌も上手いしスタイルもいい。まじアイドルでも結構イケルと思う。
よくこんな役者さんを見つけたな〜と驚く。
そしてライバルロメ(成清暁子)はド派手な衣装でお色気協調。
成清さんは男前で潔癖イメージがあるので、ロメとしてはだいぶ頑張っていたような感じ。
ムーラン(大竹謙作)はエロイのに優しい。キリエを大事に思っているのがよくわかる。
魚民(ケニー)の狂気はケニーさんの当たり役。
興行主(村上差斗志)の歌のうまさとデ・ニーロに大受け。
手首他(田坂哲郎)の上手さとタイミングの良さ、奇抜さが良かった。手首が人間の姿になるって笑えるわ。「わたくし手首です」
そして、女記者と馬女(富田文子)のキャラクターの絶妙なバランスが素晴らしい!
馬女の妹の歌セリフもこなしてとにかく歌は富田さんがピカイチだ。
キリエとの絡みも見事。亡くなる場面では落涙。
キリエ以外は数役をこなしており、その切り替えもお見事だった。

全編がミュージカルで、音楽もどこかで聞いたような感じのものが多くて(それでいてオリジナルなんだけど)
すごく引き込まれた。
前説ではアイドルキリエの場面で、コールアンドレスポンスなるものを練習して本番に備える。
歌舞伎の大向うみたいなものか。

次の日(12日)にWキャストの足立万実さんで観劇。足立さんの方が色っぽさ、エロさでは勝っていたかもw
よく観たら童顔なんだけどね〜 うん、どちらも良かった。 ダブルキャスト正解。
2回観ても飽きない楽しい舞台だった。ミュージカル大好き!
リピーター割(1000円)は非常にありがたかった♪

そして、なんと観客の要望に応えて12日にライブ音源CDを発売!速攻買って田坂さんにサインしてもらったよ。
ボーナストラックの「豚足に酢をかけて」にはまった数日間でした♪