「創作コンペティション 一つの戯曲からの創作をとおして語ろうvol.5 上演審査」 ぽんプラザホール

teru10162015-05-22


19時〜 9300円(共通チケット)

課題戯曲 三島由紀夫 近代能楽集より「葵上」

書類審査、プレゼン審査を通った上位3演出家は 舘亜里沙 藤原佳奈 和田ながら 女性のみだ、びっくり。
葵上はいろんなところで演劇作品を観たり本を読んでもいるけれど、結構オリジナル性を出すのは難しいのではないかな。

1作品約40分で10分休憩だから150分、結構長かった。2日目は公開審査会もあるからかなり長引いたことだろう。
三島由紀夫の「葵上」は、古典の葵上を現代版に替えたもの。近代能楽集はほとんど読んだけど、かなり面白い。
あらすじは何度も書いたので省略。

藤原佳奈演出
舞台上に下手上から上手床に流れる白い布。その上に寝ている葵の動きが面白い。
バックでギター演奏有り。六条康子役、ベテランと思われるが上手いっ!演技も歌も。
白石加代子を思い出すほどの迫力だった。生霊になるほどの怨念を一番表現していたと思う。
光役。。。後向きばかりだった?
キャスト 植浦菜保子 枝元萌 細谷貴宏 佐藤幸子

亜里沙演出
「楽曲」として上演したもの。看護婦が弾くキーボードや、蒼のオペラ風発声。
それに衣装がゴージャスで、美人でスタイル抜群の女優さんたちが目立って光役を思い出せない。。
登場人物が2段構えになっていて、看護婦の想いが六条康子に投影されているような感じだった。
こういう作り方は好きだな。
キャスト 松村翔子 宮崎裕海 川上明里子 黒木佳奈

和田ながら演出
観たとたんにチェルフィッチュみたい。。。
普段着ノーメイクの葵や光がたばこを何本も吸う。買い物袋の中には葱とかラップとか。
六条は普通だったけど、光との会話が後ろ向きで延々と続くから眠くなる。
りんごをむいて食べたり、レシートを読む葵。        
難解だけど新しい・・のかな〜
キャスト 出村弘美 七井悠 長洲仁美 穐月萌

2日目のツイッターの情報からどうやら和田さんが審査員賞で藤原さんが観客賞だったのかな?
舘さんの作品が一番観客受すると思ったんだけどね。
観客と言ってもほとんどが演劇人だから一般観客とはまた評価が違うのかもしれない。