「想いでの街へ帰ろう」 甘棠館Show劇場

teru10162015-06-13


19時〜 2000円 マニアック先生シアター

作・演出 山口ミチロウ

9年前の旗揚げ公演の再演。見てるうちになんだか思い出してきた〜
キャストは全く変わっているけれど、じんわりとくる観劇後感は健在。
いい話にいい役者たちを堪能した。

場所は酒蔵の住居の一室、当主の葬式の夜。従業員や兄弟、親戚一同で酒を飲みかわす。
それぞれの事情がいろいろとあって、互いに探りつつ夜は更けていく。。。

経済的な理由のせいか自殺した当主の長男カイは、足の悪い弟のコウジをかばいながら
店の再建を望むのだが、借金を返すめどがつかない。杜氏のハチや従業員のタムの生活を思いやる。
タム。。。ミス・サイゴンのキムの息子の名前やん・・ 絶対違うような気はするけどw
それは置いといて。。。 タム夫婦のほんわかさが、この重い芝居を救っている。
タムの妻、タマコは明るくておそらく楽天家。対照的にカイの別れた妻、ヨウコはちょっと暗い?
でもなぜか再縁を望んでいるような・・
カネダのおばさんも味があるし。 ハチもいろいろ察しながら思いやって言葉を紡ぐ。
ハチ役は最初違う方だったみたい。手島さんはリリーフもばっちりね。これぞできる役者(*^^)v
そして主役のばっちょさんは魅せてくれましたね〜 お笑いも達者な方だけどこういうシリアスな演技もすごく上手い。

最終的にはちょっと不幸なめぐりあわせの話だったのだけど、なんだか人と人の繋がりっていいなぁ〜ってじんわり〜
初演のときも思ったけど、お酒本物じゃないよね〜〜^^; ?
日本酒は飲めないけど、お酒の力ってすごいと思う。

魅力的な役者とミチロウさんの脚本の融合に感謝。

キャスト
カネダ:るみ
ヨウコ:永幡桂子
タマコ:押淵絢子
ハチ:手島曜
コウジ:進藤祐行
カイ:石橋半零
タム:もっち