「ただいま」 枝光アイアンシアター

teru10162015-09-13


14時〜 2000円(ペア券一人分) 劇団こふく劇場 

作・演出 永山智行

永山さんの作品はたくさんは観ていないけど、日本だな〜って感じ。
非現実的な風景もあるのだけど、日本のそれ(妖怪風?)な感じ。
ちょっとうまく説明できないけど。

舞台は能舞台のような板張り、出演者も足袋をはいて、能役者のようにすり足で出てくる。
語りが独特で普通のセリフ劇の部分と、説明調子の部分がある。
なぜか棒っきれをそれぞれ持っていて、ポーズをとったり動かしたり。
後方に和楽器が置いてあり、ハケタ人が演奏している。
あと手や足でもリズムをとる。

義兄サトシ(濱砂崇浩)のすすめでお見合いすることになったあさこ(大浦愛)
あまり気が進まないようだけど合唱?の仲間のヨシエ(大迫紗佑里)は興味深々。
姉はどうも失踪してるらしく、奇妙な空気が。
ゆかり他いろんな役をしていたあべゆうさん、年齢層もさまざまでなりきり具合に驚く。
ニーナさん(かみもと千春)は「見えない人」の役のようだ。
そのくせラジオ体操とか人間くさい。

終戦ごろの話なのかなぁ〜 丸いちゃぶ台はノスタルジーを感じさせるけれど、
そんなに古臭くなくて、コメディちっくな部分が楽しい。
悲劇的な展開はなくて、なんとなくほっとする。

アフタートークは飛ぶ劇場の泊篤志さんと永山さんのトーク
これが結構面白かった。
いつもにこにこと柔らかい表情の永山さんときりっと眼光鋭い泊さんは同じ歳らしい。
そして永山さんはいつも、いつ演劇をやめようかと考えてるという。
えええ〜〜!!!?? ちょっと驚いた。(泊さんも驚いてた)
始まったものは終わる。それは真実なんだけど、やってる間ってあまり考えないものかと思ってたからね。
それでも演劇に対する真摯な思いはお二人から伝わってくる。
3人家族になったばかりの泊さんとお子さんが4人もいらっしゃるという永山さんは、
状況に差はあっても家族と演劇との兼ね合いをいろいろと工夫していることだろう。
そうそう、劇中で歌が流れるシーンがあったのだけどあれは永山さんが歌っていたらしい。
指摘されると恥ずかしそうにしてらっしゃった、本当にシャイな方だ。

最近、「演劇」をテーマにしている演劇が多いようで、いろいろと観客も考えるなぁ。

帰りは放生会を忘れていて香椎から箱崎まで大渋滞ガーン・・・先を見通してないなぁ。。