「モモガバイト」 甘棠館Show劇場

19時半〜 1800円 劇団ZIG.ZAG.BITE

脚本・演出 大串到生

WET BLANKETが解散して、以前からあった「恋愛体質」に加えて次の劇団が立ちあがった。
「劇団ZIG.ZAG.BITE」「ゴンチャンドン」
この3つが共演する『カミツキ体質』というユニットもあるのだけど、まずはZIG.ZAG.BITEから。

到生くんが主宰のこの劇団。ちらしが燃えまくっているな〜〜〜
赤と黒! スタンダールっぽい。
おとぎ話の桃太郎を独自にブラックに解釈、演出。これは面白かった。
若いメンバーに加えて、父親、祖母役にベテラン俳優を並べて味わい深い作品となった。

祖母に育てられた桃太郎は親を知りたいと願う。
バンドを嫌う祖母に遠慮しつつもやりたい気持ちを抑えられない。
そんなときに自分を捨てた実父と出会うことになる。
桃太郎の気持ちは?仲間の想いは?

桃太郎と彼を慕うバンド仲間、犬吉、猿彦、きい子の繋がりが熱かった。
そして祖母の隠された想いや父親の葛藤など。

年令的なものがあるかもしれないけど、
父、赤鬼役の手島さん、祖母役の立石さんにはかなりぐぐっときた。
でもやっぱり若者を抑えることはできないんだよね。
継母や友達にいじめを受けるシーンは圧巻でした。辛い・・・・
幼少の桃太郎を到生くん、成人してテシマケントくんが熱演。

渾身の旗揚げ舞台でした。
私が観た回はREDSTAGE 赤で応援したよ〜
ロックはよくわからないけど身体の芯に響く感じだ。
挿入歌の「透き通った歌」「ZIG.ZAG.BITE」by あゆみオンデマンド
が入ったCDを観客全員にプレゼントしてもらった。
台本を読みながら、私もばあちゃんのセリフをつぶやいてみた。。

劇団ZIG.ZAG.BITE、ぜひとも続けてほしい。心から思う。

キャスト
桃太郎 テシマケント 大串到生
犬吉  川上莉穂
猿彦  西山太一
きい子 小柳緑子
祖母  立石義江
赤鬼  手島曜