「月ろけっと」 ぽんプラザホール

teru10162016-12-07


19時半〜 2400円(スタートダッシュ割) 万能グローブガラパゴスダイナモ

作・演出 川口大

舞台はちょっとおしゃれな別荘風の建物。暗闇の中に雷鳴とともに女性のシルエットが浮かぶ。
おおお、なんだかいつもと違う感じ??
ちょっとキャラメルボックスの「嵐になるまで待って」を思い出した。

かもめと悠里は姉弟、かもめは悠里を宇宙に送り出すために必死で働いてきた。
それなのに悠里はなんと悪魔マヤと恋におちてしまった?
さらに、その悪魔の一味は寿命と引き換えにさまざまな甘い誘惑の魔法をささやいてくる。
それに抗いきれなくなった人間たちは次々と購入していく。
姉弟に加え、悠里の上司の秋(しゅう)やかもめの先生(弥生)もとめる手立てもなく。
欲望は限りなくふくれあがりとうとう・・・・

いつものどたどたコメディと変わってなんともブラックで皮肉のきいたお話しだった。
最初のシーンはエンディングにつながるのだけど、なるほどね〜〜と納得。
せっかくのロングランだったのでもう一度観たかったけど残念ながら敵わず。
それにしても、凝った内容だったな〜
特に命を削ってサービスを提供するメニュー看板の数々、よく考えたものだ!
最初に数秒とか数分とかで味をしめたらもうこっちのものなんだな。
営業のテクニックのお手本のようだった。
自分でも、これくらいなら欲しいかも・・と思うメニューがたくさんあって、ほんと危ない危ないww

役者さんでは悪魔のリーダー?役の石橋さん、目立ってて最高!
そして地味にじわじわと味がある弥生役の杉山さん。
まさに小悪魔のマヤ役の針生さん。
しっかりものだけどくずれていくかもめ役の横山さん。
他のキャストも実にしっかりとした演技を魅せてくれた。

先行期間にチケットを購入したので、オリジナルパンフレットを頂いた。
丁寧につくられていて楽しい読み物、ありがたいね〜〜

新聞やラジオでしっかり宣伝をして全国公演に挑むガラパ。
本当に福岡の代表劇団になったな〜〜
福岡の前に熊本公演をすませ、それから東京、宮崎へと進出。ほんとにすごい。
来年にはなんとキャナルシティ劇場で「星降る夜になったら」を上演!
応援するよ〜〜〜(^^)

キャスト
三枝秋   椎木樹人
月足かもめ 横山祐香里
月足悠里  早樋寛貴
イムラ   柴田伊吹
マヤ    針生あかり
カグラザカ 石橋整
カズ    西山明宏
チヒロ   隠塚詩織
弥生笑   杉山英美