12時〜 13000円 東宝ミュージカル
脚本:クリスティアン・シュトルベック 原作:フリードリヒ・デュレンマット 演出:山田和也
ミュージカルはやっぱり華やかだな〜〜
なんといっても歌とダンス、そして演技が全て楽しめるということ。
そして衣装とカッコいい出演者たち。年に数回は観たいね♪
さて、貴婦人の訪問、もちろん山口さんが出演ということでチケットゲットしたのだけど、
タイトルロールのクレア役の涼風さんがすばらしかったな〜!!!
8月に、エリザベートでゾフィ役の涼風さんを観たのだけど、それ以上の迫力だった。
あんなに細い体であんなに押しだしのきく人はそんなにいない。
人がいいけど気が弱そうなアルフレッド役は山口さんにぴったりだった。
雑貨屋の主人が妙に似合ってうれしいような悲しいようなw
先生役の石川禅さん、たった一人だけ良心を前に出せず酒におぼれる優しい男を演じていた。カワイイ。。
大金持ちの未亡人クレアは故郷のギュレン市に帰ってきた。
寄付を期待する市長他市民は熱狂的な歓迎をする。
そして昔の恋人だったアルフレッドもまたクレアを待っていた。
しかし、クレアは昔、アルフレッドからされた仕打ちを忘れていなくて
とんでもない報復に出る。「アルフレッドの死」と引き換えに寄付をするというものだ。
アルフレッドの動揺と市民たちの変貌は見るも悲惨なものとなった。。。。
恋人時代の二人の回想シーンを若い役者さんが演じていたが、
イメージを大事にしていて顔をあまり映さず、なかなかきれいなシーンになっていた。
思い出の場所で木の幹に刻んだハートマークが良かった。
結局クレアとアルフレッドは愛しあっていたはずなのに、ボタンの掛け違いで裏切り、だまされた結果になってしまい、
後味の悪い恋愛になってしまっていた。
恋人を捨てたものの、結婚した妻をも愛せずに最後は運命を受け入れる覚悟をしたアルフレッド。
男って、あー男って・・・・
クレアはきっと許したかったんだと思う。
アルフレッドの「きみのことを一日も忘れたことはない」という言葉で。
でも、長い年月の恨みはそんなに簡単には忘れられなかったのね。
悲しい結末だったけど、人間の本質の部分とか因果応報とか、いろいろ考えさせられる話だった。
キャスト
アルフレッド 山口祐一郎
クレア 涼風真世
マチルデ 瀬奈じゅん
マティアス 今井清隆
クラウス 石川禅
ゲルハルト 今拓哉
ヨハネス 中山昇
若いクレア 飯野めぐみ
若いアルフレッド 寺元健一郎
他