「BUNNA」 九大大橋キャンパス 多次元デザイン実験棟ホール

teru10162017-02-16


19時〜 2000円 認定NPO法人ニコちゃんの会

原作:水上勉 「ブンナよ、木からおりてこい」
構成・演出:倉品淳子(劇団 山の手事情社

評判に聞いていたブンナ。sold outだったけどキャンセルが出たとの連絡。
やった〜〜〜! というわけでなんとか観劇。

障がい者とのつきあいがあまりないので、その舞台の迫力に圧倒された。
話しはオムニバスで、20個ほどの短編を演じる。
健常者は高齢の女性がほとんどで、それだってよくこんな激しい動きができるものだと感心する。
中心となるテーマは強きもの(トンビ)に対する、鼠とか雀、モズ、カエルなどの弱きものの叫び、といったところか。

高齢者の悩み、それ以上にあるだろう障がい者の悩みが拡大される。
この作品では障がい者、ではなく「身体的にバラエティあふれるひとたち」と表現している。

車椅子をあやつり、セリフを発し、演技する。
現実への思いを「つぶやき」などのテーマで発信する。
正直な言葉にはっとすることもたびたび。

アフタートークでは演出の倉品淳子さんとニコちゃんの会の制作の森山淳子さんから
九大の研究者の長津結一郎さんが話を聞く。手話通訳には出演者の鈴木玲雄さん。
倉品さんはくっきりした顔立ちの美人。
公演に対する思いと厳しい稽古、私たち観劇者にも「彼らをあまやかさず批評してほしい」と。
長津さんもその研究の内容が障がいのあるなしに関わらず、遠回りをしてでも生き抜いていく方法を模索している、
と私は受け取った。

とても面白く興味深かった。何か自分でもできるだろうかと考える。
最近、自分の殻に閉じこもりがちなのだけど、そろそろ休養時間を経て発信していこうかな。ちょっとづつね。。。

キャスト
稲永 幸代
小出 直子
里村 歩
鈴木 玲雄
堤 泰子
中江 育子
中村 とし子
廣田 渓
森 裕生
山口 恭子