19時半〜 共通チケット利用8500円 アマヤドリ
作・演出 広田淳一
キビるフェス最終公演、面白かった〜!!
今の自分の死生観と近かった作品。
死について、そんなに深く考えたことはなかったし、死んだらどうなるのか?なんて考え込む繊細さもなく、
割と気軽に生きてきたけれど、やはりこの歳になると余命もだいぶ少なくなったし、世間的にも私より若い人が亡くなったりしている。
人は生まれて死ぬのがあたりまえだけど、どうやって死ぬかな、死んだらどうなるのかな、とよく考えるようになった。
人はだいたいそう思うのではないかな。
病気で、事故で、寿命で。運命にはさからえない。歳取っていなくても、いつだって準備しておかねば、と思う。
今まで生きてきたのはラッキーだったのかもしれない。でも、準備しておかねば。。。
終活なんて変な言葉がでてきたときは、まだ両親が健在な私は「あなたたちのことよ」と思っていた。
違うね、意識しだしたときが考え時なのだろう。
広田さんは2011年の少し前にこの作品を作ったという。
あの震災は衝撃的だった。まさに死を意識していない人たちが大勢死んでいった。
いつ私たちの身にふりかかってくるかわからない。
おっと舞台と関係ないことを延々と書いてしまった。。
まあ、それだけインパクトがあったということなんだけど。
男は女にせがまれ「毬井」の話をする。 彼のブログが死後も更新されているということ。
「毬井」の元恋人はまだ彼が生きていると信じている、というか信じていると思い込んでいる。
というか思い込んでる自分を分かっていたりもする。
彼女の姉や友人はブログを語る者を探して妹の呪縛を解こうとする。
姉妹の母の子どもらを思いやる行動や言動に胸を打たれる(母目線で)格好は笑えるのだけど。
「毬井」の別繋がりの友人もいろいろ面白いエピソードを展開する。
「たっくん」というなんだかわかんない?やつも出てくる。
「毬井」の正体は実は・・・・・・・
いろんな場面で全く関係のない人物が出てきたりするのだけど、微妙に繋がっていたりする。
面白い、かなり面白い。
上演前に延々とウォーミングアップ風景。これも面白かった。
私は「ロクでもない死に方」でも一向に構わないのだけど、「ロクな死に方」ができたらちょびっと嬉しいかもしれないね。
いい芝居を観た。
キャスト
渡邉圭介 榊菜津美 石本政晶 中野智恵梨
相葉るか 相葉りこ 一川幸恵 宮崎雄真
中村早香 秋本雄基 遠藤杜洋 上谷圭吾