11時半〜 11000円 松竹株式会社製作
作・ピーター・シェファー 演出・松本幸四郎
友達と久しぶりの久留米へ。
タイトルロールはアマデウス・モーツァルトだけど主役はサリエーリ役の松本幸四郎だな。
モーツァルトにジャニーズWESTの桐山照史、コンスタンツェに大和田美帆。
舞台は暗くシンプルな感じ。
漠然と舞台「モーツアルト!」のイメージを持っていたけれど、とんでもない。
モーツアルトの破天荒な性格と天才ぶりを現すのに芳雄くんやアッキーは、かっこよすぎた。
たぶん、一番本物に近いのは桐山くんだろう。
口をあんぐり開けてしまうようなバカっぷり。これはコンスタンチェも同じ。
一転、神の名を欲しいままにして、周りの賞賛と嫉妬を限りなく産みつづける、アマデウス。
自分に素直に生きて、自分の才能を信じて、それでも生きているうちには報われなかったモーツアルト。
音楽に関しては、同じ感性を感じていたサリエーリだけど、彼はかしこすぎた。
状況判断と誰が自分にとって壁となるかを見てとっていた。
そしてそれは成功していったけれど、虚しかったはずだ。目の前で自分より上と信じるモーツアルトが
自分の策略で没落していく様子を見るのは。
サリエーリの苦悩がオープニングに語られ、一瞬に昔に戻り、音楽を奏で、宮廷の美しい様が映し出された。
天才の出現に驚き、その対応に苦慮し、追い落としに成功したサリエーリ。
ついには妻にも逃げられ、気がふれてしまったように見えたモーツアルト。
ふたたびオープニング時と同じボロ衣装に身をまとったサリエーリ。
モーツアルトの死後も苦悩の中から抜け出せなかった。嫉妬と凄まじい愛情。それを誰もがサリエールから感じ取った。
本当に幸四郎さんの凄さに圧倒された作品だった。ちょとと偏見があったジャニーズの役者さんもかなり上手くてびっくり。
ここのグランドホールには初めて入ったけど、豪華な客席!オペラをするための劇場かな?
2階の最後列だったけど、ここでもS席というのが、若干の不満が残る。
それは舞台とは関係のないことだけどね。
車で約1時間。 北九州よりは行きやすいかもしれない。あとは演目しだいだな。