「東京の街が夢見る」 なみきスクエア

teru10162018-01-27


13時〜 共通チケット10000円 劇団820製作所

作・演出 波田野淳紘

東西に分断され、あちこちでテロや内戦が頻発する日本を舞台とした物語が展開されていく。
高校生の男女数名が淡い思いや使命を抱きながら大人になっていろんな立場に変わっていく様を
時代を行き来しながら、言葉や物語の力でテロや戦争の時代に対決していく。

高校生がキャスティングされているのは「ゾンビーズライジング」に似ているし、
時系列を行ったり来たりするのは「花の棲む街」に似ているなと思った。
観劇続きなので、ちょっとデジャブが生じる。

それだけ演出として魅力的な材料、手法なのだろうか。
ただ、フィクションとは言いながら、鋭い社会批判に驚きながらも賞賛する。

共感を持てる演劇はまた観たいと思わせるなぁ。
エンタメ的な部分は少なかったけれど、キーコとマーコの二人はいい味を出していた。
それから高校生のキョウコは眼鏡のおさげで立ったまま寝るシーンがすごく可愛くて笑えた。
重厚な内容で、いろんな問題に直面している日本を象徴していて、ずっしりと重い気持ちもあったけれど、
いい演劇を観た満足感があった。また来てほしい。

ちなみに820製作所(はにわせいさくしょ)と読むらしい。

キャスト

洞口加奈、荒井るり子、亀尾建史、
城戸啓佑、千葉恵佑、佐々木覚、
加藤好昭、真宮立佳、金原並央、
印田彩希子、大谷由梨佳、朝廣亮二