「男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ」 冷泉荘

teru10162018-06-14


13時〜 2800円 ニットキャップシアター

脚本・演出 ごまのはえ

『男亡者の泣きぬるところ』

エレベータにに閉じ込められた二人の男。
偶然なのになにもかもが同じ。名前、誕生日、出生地、しかも。。男の妻は?
いったい何が真実なのか、本当の幸せとは。。。

2005年にぽんプラザホールで観た。内容はあまり覚えてなかったのだけど、
アフタートークの土田さんが飛びぬけて印象的だった、のは覚えている。

それにしても、ぽんプラザホールのエレベータのように広い。
エレベータって説明しなくても状況がわかるってのが演劇だね〜
こんな偶然が重なるってのはちょっとありえないけど、意地悪な目線で見ると愉快だった。
当時のままの演出だから、ガラケーとかラジオとかレトロな感じ。
10年ちょっと前なのにすごい変化だよね。
最後のお弁当の餃子はちょっとぞっとした。

『女亡者の泣きぬるところ』

舞台は部屋の中、鳴っている携帯を取らない、
何度も鳴るインターホーンに意を決してドアを開ける。
入ってきたコートの女は部屋の女の首を。。。

2017年の初演。こちらは観ていなかったので、
どういう展開になるのかわくわく。
セリフと状況から、ある程度の推測はできたけど、
それがだんだんと深まってくる。オモシロい。
二人のそれぞれの現在が今の時代の生き辛さを物語っている。
派遣や自営業のあんなこんな。
こんな職業はないと思うけど、哀れすぎる。
こちらも絶対不味い餃子を披露、おもわず材料をメモってしまったよ。

実に面白かった!切ない内容だけど笑えた、笑飛ばしてしまえた。
これから何が起こってもこんな感じで乗り切ればいいのかもしれないw

門脇俊輔(男亡者)、澤村喜一郎(男亡者)、高原綾子(女亡者)、仲谷萌(女亡者)