「街道筋」 アトリエ戯座

teru10162018-09-29


14時〜 2000円 演戯集団 ばぁくう

作  アントン・チェーホフ
演出 佐藤順一

時は、19世紀後半。ロシアの街道筋の一軒の木賃宿
荒天の大地には、まもなく訪れる極寒の冬が迫っていた。
このチホンの宿屋には、今夜も街道を通る人々、
恵まれない社会の底辺で生きる人々が、
過酷な運命にあらがうように、集まっていた。(ちらしより)

久しぶりのばぁくうの舞台公演、ここアトリエ戯座は狭いからね〜と言ってらしたけど、
いやいや、十分の広さ。観客としては充実の舞台を魅せてもらった。
赤坂の戯座を思い出して涙が出そうになった。

作られた舞台は昔のロシアの木賃宿。バーカウンターには申し訳程度の酒瓶が並べられていて、
小部屋もない大広間のあちこちでシチューを食べたり、ウォッカを飲んだり、管まいたり、寝転がったり。。。。
病気のじいさんを連れた2人のシスター、わけありの風来坊、希望をかすかにもつ若者。
そこへ、一文無しの風袋の男が入ってきて酒をせびるも店主は相手にしない。
しょうがなく、持っていたペンダント(写真入り)を渡して酒と交換する。
続いて入ってきた豪華ドレスの婦人はその男の妻だった。従者がいかに男が金持ちだったかを語った。
あわれな身の上の男を全員が気の毒に思ったのか酒をふるまった。。。。

すごい描写してしまったけど、ほんとアトリエとは思えないほどの臨場感のある舞台だった。
食い入るように観ていた。やっぱりばぁくうはすごい。
小劇場観劇の最初ころにK2T3とこのばぁくうを観たのが今まで続いている。
感謝するとともにこれからも応援していきたい。

佐藤さんがやっている独演会もずっと続いている。また行かなきゃね。

ちなみにこの回はハプニングが起こったのだけど、ベテランが多いので、
全く動じることなく乗り切った。さすがだな〜若い人だけだときっとおろおろするに違いない。
Show Must Go On だね。
役者さんは初めて観た方も多かったのだけど、長塚圭史大倉孝二似の役者さんがいた!!?(@@)

青木さん、坪内さんは相変わらず上手いなぁ〜 そして、大河のベテラン役者さんが迫力あった。
観たことあるようなないような。。。 大河の本公演も何度か観ているけどいらっしゃったかな?

10月末にも上演されるけれど、もう一度観たいと思わせる舞台でした。

佐藤さん、一人でスタッフ全般をこなされて、お疲れ様でした。
私が何かできるならお手伝いするんですけどね。(何もできません汗

キャスト

佐藤順一、青木あつこ、坪内百蓮、岡武史、北島ノブ、角直人
松尾秀昭(ゲキダン大河)、森山誠美(ゲキダン大河)
谷口俊太郎、江上幸世、森紀子(劇団テアトルハカタ)、他