「THUNDERBOLT STORY 落雷物語」

teru10162018-11-02


19時半〜 2000円 ヒカリノオト

作・演出 松岡伸哉

廃校になる小学校の同窓会で集まった4人の26歳の私たち。
裏山の秘密基地でタイムカプセルを探そうとしている。
それぞれの13年はいろんな事情があって、話せないことも。
森に棲んでいるという男と4人は不思議な繋がりがあった。
雷の音や雨は過去の記憶を思い起こさせる。。。。

26歳でも小学校の同窓生ともなれば10年以上ぶりになるのか。
私は初めて同窓会なるものに出席したのは50歳近くになってからだったと思うので、10年が短く感じてしまう。
それにしても、同窓生を見間違えるなんてけっこうあるんだろうか?
いつ会っても、みんな変わらないね〜ってのが合言葉のようになっているので、
きっと大きく変わった人は同窓会には出てこないのかもしれない。

26歳はまだ人生の入口で、これから仕事も家庭も大きく変化、進歩していく時期だろう。
早めに気になる過去の払拭はした方がいい。同窓会にはそういう意味合いもあるのかもしれない。
鮮烈に残った記憶以外に覚えていることなど誰にもない。
そしてその記憶すらもう10年もしたらますますぼやけてくるのだ。
この歳になるとそんなこともつらつら思うようになる。

アイちゃん、アカネ、ショウちゃん、ヤス(実は違う)は極々普通の26歳で、等身大の演技はとても良かった。
ちょっと年上のタナベさん(荘太さん)も影を引きずった大人の役が見事だった。

松岡さんの作品は本当に熟していて深い。28歳とは思えないくらい。
舞台には森が再現されていた。客席はカッコ型の両方から。冷泉荘の作りをうまく利用している。
怒涛の勢いで公演を続けるヒカリノオトは止まらない。次回は来年2月だそうだ。

キャスト
中島荘太、立道心、白川宏治(ユニットれんげ)、木下智之(モノクロラセン)、馬塲藍可