「アルキメデスの大戦」 映画

2019年8月17日(土)T-ジョイ博多 

14時~  1200円

監督 山崎貢

昭和8年、日本帝国海軍の上層部は超大型戦艦“大和“の建造に期待を寄せていた。
これからの戦いに必要なのは航空母艦だと考える海軍少将・山本五十六
無謀な計画を止めるため天才数学者・櫂直を海軍に招き入れる。
櫂は数学的能力を活かし試算を行っていく。
(映画紹介サイトより)

史実をアレンジしたフィクションということだ。
もちろん、戦艦大和が存在して、撃破されたということは知っているけれど、
その製造にあたって、各方面の思いが交錯していたことは初めて知ったことばかり。
それにしても、このような化け物を作るお金がよくあったものだ。

導入部分の大和と敵機との戦いはすごかった。
観るんじゃなかったと半分目を閉じていた。
タイタニック号と違い、意図的に攻撃され、沈没させられた大和は
観るも無残な姿をさらけ出し、日本人の誇りまでずたずたにした。

最後のどんでんがえしまではそう思っていた。
ちょっと驚く結末だった。ドラマとしてはいいのかもしれないけれど、
最初にあのシーンをみせているのに、あの発言はどうなのだろう。
平山中将はとても尊厳があって、力強い役だったけれど、あの発言だけは
いただけない。しかも、櫂もそれに応じてしまったのか、、という。

しょうがない、当時は、いや今であっても大勢を個人で変えることなど
不可能に近いのだから。
それでも、なんだかもんもんとしたものが残ってしまった。

櫂少佐のキャスティングは完璧だった。菅田将暉すごいわ。
よくわからないけれど、あの数式はとても説得力が高い。
天才数学者と言えば、giftを思い出す。無機質な数式が血の通う鼓動を奏でる。
田中少尉との心が通うようになったのも感動だった。
最後の会議でのタイムリミットをかけた熱弁と計算はわくわくした。
「美しいものをみたら測りたくなる」って・・これはどうだか。。?
鏡子はとてもきれいで凛としていた。昔の女性も日本人離れした人がいる。

たぶん山本五十六も主役の一人だったと思うけれど、平山中将に比べたら
なんだか軽く見えてしまって。。。丸刈りの頭は可愛かったけどねw

他の軍のメンバーも贅沢なキャスト陣で見応えがあった。

角替和枝さんが・・・出演していた。
そうか、、親子共演していたんだ。

もう角替さんの演技も見れない。良かった、この作品で観れて。

キャスト
櫂直     菅田将暉
田中正二郎  柄本佑
尾崎鏡子   浜辺美波
大里清    笑福亭鶴瓶
大角岑生   小林克也
宇野積造   小日向文世
長野修身   國村隼
嶋田繁太郎  橋爪功
平山忠道   田中泯
山本五十六  舘ひろし

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